The New Year

新年一発目に相応しい。と、自画自賛したくなるセレクト。というかベタ。



このThe New Yearというバンド、スロウコアとかいうシューゲイザー並にネガティヴな、根暗なジャンルにカテゴライズされるらしいのだけど、手にした時はよくわかってなかった。というのも、この『The New Year』は昨年の夏頃にレコファンでたまたま手にしたもので、タワレコの様なでかいところだと知らないものをイチイチ手にとってチェックしたりはしないけど、レコファンぐらいのサイズだと新作の棚をパッと見て、目に留まったものを一応手にとって名前を確認したりする。で、このTNYもシンプルなジャケットを見て手に取ると、Steve Albiniが関わっていると知る。全然知らないものをAlbiniがってのは楽しい展開なので、よくわからないまま購入した。

すると、アメリカーナな音。「へえ」と思って、1度の再生で放ったらかし。名前が名前なので、新年一発目に改めて聴こうと眠らせていた。ガキな頃は新年一発目といえば決まってU2の「New Year's Day」と決めていたのだけど、歌詞の内容がちゃんと理解できてからは自粛。



乾いた音色で圧力の無い音。これは録音によるギミックを嫌うAlbiniらしい音と言える。当然最初のインパクトは弱いけど、例えば「The Door Open」のちょっとしたギターソロとか、印象に残る。というか、全体的に感じるギターの音色とか、脱力したヴォーカルとか、Sonic Youthに近いものを感じる。というとあれか?、SYもアメリカーナなのか?、とか思ってノイジーな音の少ないSYのアルバムを聴いてみたりして、新年早々脇にそれる。いつもの事。









The New Year 『The New Year』