77 BOADRUM

職場で。

オレ「昨夜久々に映画を見に行った」

知人「何見た?」

オレ「今話題の音楽系の映画」

知人「まさか、DMC?」

作戦成功。知人はオレが『デトロイト・メタル・シティ』を見に行ったと思っている。



昨夜の投稿の『Live at Sunflancisco』は、その前日にカヒミのブログで『77 BOADRUM』を見たという投稿を見ての話。『77 BOADRUM』は見に行こうと思っていたけれど完全に忘れてて、その投稿を見て慌ててネットで調べてまだやっている事がわかり、でも9/12で終わりという事もわかったので、間髪入れず昨夜はシアターN渋谷に向かった。このシアターN渋谷という名前に聞き覚えは無いのだけど、地図を見て以前ユーロスペースのあった所だと気付いた。

到着。水曜は一律¥1,000という事はネットで知っていたけれど、レイトショーでしかも昨夜を含めて後3回しかないうえに、毎回限定77席と書いてあり、もしかしたら入れないんじゃないかと思ったけれど、チケットは買えたので見る事ができるという状況にとりあえず一安心。でも、さすがに結構人がいて、整理番号順に中に入って、適当な席に座った。10分ほどしてまもなく上映時間というアナウンス。予定より少し早いと思ったけれど、まあいい。そうすると入り口付近で係員が「『片腕マシンガール』もうすぐ始まります。『77 BOADRUM』は隣ですのでお間違えの無いように!!」って言ってて、一瞬「は?」、そしてここは別の作品の上映だと気付いてあわてて退席・・・。危ない・・・。『77 BOADRUM』の方はさびしくはない程度に人がいて、まあこんなもん。



『77 BOADRUM』がどういう作品か?は、公式サイトを見てもらうとして、こういう事を思いついて実行出来てしまうところが凄い。Boredomsの4人を中心にして、残り74人のドラマーがらせん状になっている画は笑える。ここに参加したドラマーはボランティアと言う事なのだけど、皆、それなりに音楽活動をしている人達らしく、ピックアップされている名前を見ると、、、残念ながら全然知らない。と思っていたらJim Blackの名が・・・。そういえばドラマーたちへのインタビューで「John Zornとかと演奏している」って言ってた人いたな。あれがJim Blackだったんだな。何故この人の名前がピックアップされないのかよくわからない。あ、No-Neck Blues Bandの人もいるな。Go is My Co-Pilotってまだあるのか?

実際のライブの模様と、その前日前々日に行われたリハーサル等をあわせてドキュメンタリーとして仕上がったこの作品、単純にライブ映像を見せられるよりもオレはこういう作品の方が好み。映画館という場所でそれなりの音量で音が聴けるのもいい。自宅でDVDでこの大きさの音を聴く事は出来ない。少々画像に難があったり、インタビューなんかの音が割れ気味だったりするけれど、その辺は仕方が無いという話で済ませる。

シンバル×2、ハイハット×1、スネア×1、フロアタム×1、タム×1、バスドラ×1。全員がこのシンプルな構成。EYEの7er(普段使いしているものとは違うタイプ)へのアプローチによって、演奏が変わる。ユニゾンが一番気持ちいいのだけど、フリーな時もかなりヤバイ。

参加したドラマー達へのインタビューを見て、Boredomsというバンドの影響力を改めて知る事になる。本当に尊敬されているという事がわかる。やはりこのバンド、日本という枠で見た時、世界各国で最も影響力があるのだろう。



commmonsにあるBoredomsのサイトを見ると、『77 BOADRUM』のリリース予定があり、既にDVD化決まってたんだなと思ったけど、さっきも書いたようにこれは大きな音で聴いたほうが面白いから、足を向けてよかったと思う。が、このリリース予定のDVD、今回の映画とは違うものらしい。

既に『88 BOADRUM』もやってしまったようだけど、そっちはNYとLAに88人ずつのドラマーが集まって同時に演奏したとか。こうなると『99 BOADRUM』は? 日本でやらんのか? Boredomsは日本人がやってるバンドなのに、こういうイベントがアメリカじゃなければ出来ないなんて何かおかしい。どう考えても自治体の協力が必要なはずなので、東京じゃ絶対無理か。あの知事じゃダメだな。Boredomsの本拠地は大阪だけど、あそこも知事があれだしダメだな。ならば、北海道の夕張あたりでどうですか?