山内雄喜

小市民にはお高く纏っている様に見えるのがクラシックだと思う。この音楽がガキの頃から苦手で、いまだに変わらない。義務教育で、クラシックからのものを教材に情操教育を施されたからかもしれないけれど、例えクラシックが苦手でも時々CDを買ってみたりして、なんとなくは聴いてたりする。それなのにカントリーに対しては、クラシックほどではないにしても苦手な感触があったせいで、クラシックよりも奥手になっていたし、ハワイアンもそんな感じ。というか、こっちは殆ど聴いてない。オレにとってハワイアンの代名詞はKenji Jammerで、あとはせいぜいサンディー。

それじゃあダメと思って、山内雄喜の『Plays the Slack Key Guitar』を買ったのは何年前だったか覚えていないけれど、結構経っている。そんなに聴きこみはしなかったけれど、気持ちよく聴いた感想は残っている。

で、久々に山内の新作『ALANI - Sprit of Slack Key Guitar』を購入。歌の入った最後の「Hula O Makee」を除いてギターの音のみで作られた作品。柔らかくて緩くて、幸福感の溢れる音。これを聴いていると「もしかしてオレ、死ぬのか?」とさえ思う。









山内雄喜 『ALANI - Sprit of Slack Key Guitar』