Thelonious Monk

夜寝るときに何かを聴きながら寝るのがオレの癖なのだけど、流石に夜中はうるさくないものしか聴けない。なのでDerek Baileyのソロ演奏のものを聴く事が多いのだけど、ここのところよく聴いているのがThelonious Monk。『Thelonious Monk (Solo on Vogue)』、『Thelonious Himself』、『Thelonious Alone in San Francisco』、『Monk Alone』、2枚組みの『The London Collection』のDisc1、この中のどれかを聴く。一般的に作品の甲乙みたいなものはあるようだけど、オレはMonkのソロ演奏は特にどれが好きという事は無い。思い入れという意味で、初めて買ったMonkの作品である『Thelonious Himself』は特別視してしまうけれど、聴くという意味ではどれでもいい。

Monkを初めて聴いた人は、間違いなく間違えてると思うはず。フリージャズとは異なる感覚でMonkが選ぶ「間違った音」は、ジャズを聴かない人には受け入れにくいと思う。だけどその「間違った音」が、どうしようもなくジャズの音。その死後もMonkの書いた曲は演奏され続けているけれど、Monkを思わせるピアノを弾く人はいない。少なくてもジャズという枠において最も「ワン・アンド・オンリー」な存在だと思えてくる。