Billy Harper
個人的にスピリチュアルだと思ったもの4連発目。しつこい。けどこれで終わり。
恐らくこのブログで初めて名前を出すBilly Harper。Billy Harperを知るキッカケはこれまた「じゃずじゃ」だった。そしてMMの昨年の12月号の「じゃずじゃ」でBilly HarperのDVD『Live from Poland』がリリースされていることを知る。慌てて調べてネットでオーダー。
Billy Harperのキャリアは長い。晩年のLee Morganとの共演もある、30年を超えるキャリアの持ち主。だけどリーダー作は数えるほどしかない。実力と人気が伴わない典型的なパターン。サックス吹きとしては典型的なColtraneからの影響があるパターンだけど、与太らず、必要以上にフリーキーにならない所が個性と言えるだろうか。ゴリゴリとソロを吹き、フリーク・トーンのイメージは無い。
音楽性はスピリチュアルな(フリー)ジャズと言える。そこに、アフリカ的なリズムも持ち込んでいるし、ソーラン節をアレンジした「Soran Bushi B.H.」なんて曲をやっているところに、Harperの枠に囚われない性格が伺い知れる。
『Live from Poland』は映像作品だけど、個人的にHarperの作品で最も強い印象を持つモノになった。元々Harper自身が歌を歌ったりする事はあったけれど、『Live from Poland』では合唱隊までも加えた演奏。場所は教会だし、誰が見てもスピリチュアルに感じるはず。だけどゴスペルよりもニュー・ソウルな雰囲気。
Billy Harper 『Live from Poland』