Jim O'Rourke / Akira Sakata / Yoshimio

坂田明さん関係を連投。

坂田さんとJim O'Rourkeとヨシミ(この作品ではYoshimio名義)による『HAGYOU 』は、2006年の1/131/14にピットインでやったライブのCD化。自分のログにリンクしたので、演奏内容についてはそれで済み。

こうやってO'Rourkeの手によって音盤化されたものを改めて聴いてみて、またしてもスピリチュアルだと思う。しかもこの作品での坂田さんはAlbert Aylerを喚起させるような音が印象的。よくよく考えてみれば、現在の坂田さんはColtraneやAylerが逝去した年齢をはるかに超えている。だからColtraneやAylerを思わせるというのは失礼な話なのかもしれないけれど、フリー・ジャズという枠において永遠にシンボリックな存在であるその2人を引き合いに出すというのは、オレとしては賛辞。ColtraneとAylerを感じさせるサックス奏者が他にいるだろうか? それを内包しているのが坂田さんだという事を示しておきたいだけで、他意は無い。

と、勝手な何かに対する言い訳は終わり。ヨシミによる朴訥としたリズムの挿入は少しあるけれど、音楽を先導するベース音が無いので音そのものに頼りない感じはある。だけどO'Rourkeの作り上げた音の場で坂田さんのサックスやクラリネットはハッキリとした線を描き、ヨシミの歌声は浮遊感が増す。









Jim O'Rourke / Akira Sakata / Yoshimio 『HAGYOU (ハ行)』