Friction

終わったと思わせておいてしつこく。というパターン。

『Live 2006-2007 (Official Bootleg)』は、一昨年得三でのFriction再始動から、昨年の磔磔までの数回のライブの中からの演奏をセレクトした映像集。要するに最新型のFriction。Reckと中村達也の2人による現在進行形のFriction。

このDVDはフジロックかなんかで物販されてから、Frictionのライブ会場のみでの販売という形を続けている。オレが昨年6月に見たFrictionのライブ時には物販されてなかったもので、それ以来Frictionのライブを見れていないから、こういうものがあるということを知って以降、手に入れたいという気持ちはかなり高かった。それでもだからといって、ヤフオクなんかで取引されているモノに手を出す気にもなれず、まあ、今年もあるであろう東京で単独のライブの時にはどうせ見に行くので、その時に手に入れればいいと思っていた。ところが中村達也のオフィシャルサイトでこのDVDが取り扱いになった事を知り、慌てて検索、見つけて即オーダー。そしてそれが届いてニヤニヤ。

再発シリーズは、個人的には持っているものが手直しされて出てくるという事が殆どだったので、全てに手を出しながらも客観的な部分は残っていた。だからあのジャケットやパッケージングはハッキリとダサいという事をいう事が出来た。だけど『Live 2006-2007』は今現在のFrictionであり、オレが見た得三やクアトロでのライブを含まれているので、そういうライブでの記憶と、自分が見ていないライブの映像を見て聴いて、再発ではないFrictionがやはり一番カッコいいと思った。もちろん、自分が今触れる事の出来る音に対する意識と、自分が見たライブが収録されている事が評価に作用していると思う。だけど、得三の時はともかく、クアトロやリキッドルームでのオレは若干冷静にFrictionの音を聴いて、やはりいつかはギターが追加される事を望む部分があった。それは喰い足りなさという言葉にも置き換わるかもしれない。だけどこのDVDでは、ライブの記憶よりもReckのエフェクトの音が効いていて、鋭い音になっている。寄せ集め形式ってのもいい。オレも前は「とある一夜のドキュメント」的なモノの方が絶対的にいいと思っていたけれど、こういうざっくばらんなモノの面白さもある事に気付いた。

このDVDのジャケットは中村達也によるもの。オレはこのジャケットを気に入っている。一連のFrictionの再発ジャケよりこっちの方がはるかにカッコいい。







Friction 『Live 2006-2007』




Frictionのライブ時のみの物販かと思っていたら、中村のオフィシャルサイトをよく見ると中村関係のライブでも物販しているとの事。しかも中村は今布袋のバックバンドに参加してツアーをやっていると。で、そこでもこのDVDを売るとか。布袋のファンがFrictionのDVDを買う姿、なんか、想像できないな。というか中村達也、なんでもやるな。この雑食性は嫌いじゃない。