ECD

今日もCDのインプレは置いておいて、こっちを先に。

昨年12/28、2007最後のCD購入の目的のECDの新作『Fun Club』を探してタワレコに行くと、どうやら延期になったらしく見当たらない。仕方ないので何かないかとうろつく。するとECDの本が目に付く。手に取る。『いるべき場所』というタイトル。どうやら新作らしい。購入することに決める。「しかしちょっと前まではCDショップで本を買うなんてなかったな。だけど、本を買ってもポイントがつくようになってからは、普通の本屋で本を買うのは馬鹿らしくなったし、音楽関係以外でも、amazon使えばポイントつくしなあ。普通の本屋ってCD屋どころの話じゃないくらい厳しい状況だろうなあ。同情するけど余程じゃなければ使わないな。」等と考えながら帰宅。長い休みを利用して久々に本を読むことになった。

『いるべき場所』はECDが生まれてから現在までを、その時々に興味を持った音楽の話を交えて進んでいく。『ECDIARY』や『失点・イン・ザ・パーク』もノン・フィクション、或いはそれに近いものだったけれど、『いるべき場所』はECDと関わった人たちが実名で登場し、興味深い。その生い立ちからヒップホップに出会うまで。ラッパーとしての活動。メジャーとの契約とそこでの活動。契約が解消され荒んでいく生活。そこからもう一度踏み出す。よくあるストーリーの様であるけれど、サラリーマンが大多数を占める状況では、実際にある程度の年齢からやり直しをしたことのある人はそんなにいるわけない。ECDはいまの場所に固執したのではなく、恐らく『いるべき場所』だと気付いたのだろう。詳しい事は知らないけれど、多分今でもECDは音楽だけで食べていけているわけじゃ無い。だけど、だから自由にやりたい音楽をやれる。それを知る事が出来る。









ECD 『いるべき場所』