Little Tempo

Little Tempoは、根っこにはレゲエのうねるようなリズムがありながらも、普通に聴いていると、リゾート地のBGMにしか聴こえない。それはライブにおいてもあまり印象が変わるものではなく、この手の音が嫌いな人にはとても薦められるバンドではない。オレはといえば、凄く好きになることは無いと思うけれど、時々聴いている分には悪くないと思っている。

ライブベストということで発売された『Live & Direct 1369』は、「リゾート地のBGM」と決め付けてしまうようなオレのような連中に向けて、そうじゃないという事を見せ付けるためのもの、といいたいところだけど、多分彼らのお遊び精神みたいなものから生まれた作品だと思う。それはこの作品が、カセットテープやDATで記録の為にとられたような音源を素材にしているからで、だから当然のように音は悪く、ブート盤的な音質。一聴するとガレージバンドかと思ってしまうのだけど、なんていうか、結局はアザトイと思う。少々鼻につく感じ。でも、そういうアザトイ感じがこのバンドの持ち味だと思うし、それを含めて嫌いじゃ無いんだよな。

ちなみに初回盤にはDVDが付いているのだけど、未見。多分見ない。