Screaming Headless Torsos

昨年出ていたSHTの10年ぶりの新譜『2005』をamazonから購入。これが出たと知った時はタワレコかどっかの店頭で手に入ると思っていたのだけど、なかなかCDショップの店頭で見かけることも無く、結局amazonを使う羽目になった。

SHTは95年に1stアルバム『Screaming Headless Torsos』(現在は『1995』にタイトル変更)を出して、それ以降は日本のみのライブ盤を出した以外、CDを出していなかった。だから、とっくにこのバンドは解散していると思っていたのだけど、こうやって新譜が出るという事はライブ活動は続けていたのだろうか。

このバンドをカテゴライズすると、アヴァン系ファンクロックとでもいうのだろうか?、個人的には、David Fuze Fiuczynskiというギタリスとが凄いという事で手にとったものだった。Fuze自身はJohn Medeskiとの共演盤もあったりして、やはりそういう方面の音だと思っていたのだけど、実際には結構聴きやすく、ジャケットのイメージとは異なって、音楽自体はファンキーなもの。オレはこのバンドを聴いて、Living Colourが思い浮かんだ。Living Colourは、どんなにハードに演奏してもアフロアメリカンの血が出てしまうのか、必ずファンキーな瞬間を感じることが出来る。SHTはファンキーな音を隠そうとはしていないけど、そのファンクな音は染み付いた体から出てしまっているような気がして、そこにLiving Colourと同質なものを感じる。ギターが凄くて、ボーカルの歌い方が似ているように感じるという単純な言い方もあるけど。

新譜の『2005』は、細かいことを言えば1stとの違いもあるのだろうけど、方向性が変わったとかそういう事は無く、期待通りにファンクネス溢れる音になっている。