Massive Attack

目下のところ、一応最新アルバムにあたる『Danny the Dog』(現在はタイトルと内容を変えて『Unleashed』)は、はっきり言ってツマラナイ代物だった。こんなものをMassive Attack名義で出す意味は無かったと思う。サントラという事で、オリジナルアルバム扱いでは無いのだろうけど、それなら素直に3D名義で出せばよかったと思う。それに比べればDaddy G名義の『DJ Kicks』の方が遥に良くて、Massiveファンの溜飲を下げてくれた。

今回発売された『Collected』は、デビューから15年目のベストアルバム(あの『Blue Lines』から既に15年経ったのか)。1枚ものでは新曲「Live with Me」(なんとボーカルはTerry Callier!!)が注目に値するのだけど、最近あまりMassiveを聴いていなかったという事もあって、こうやってキャリアを振り返るように聴き返すのも面白い。まあ、ハズレようの無い楽曲が並んでいるので、ここからMassiveを聴き出すのもいいと思う。

オリジナルアルバムを全部持っているようなファンにとっては、2枚組みの方を買わなければこのアルバムの価値は半減する。2枚組みのDisc2には未発表曲やレアトラックが並んでいて、これだけで1枚のアルバムとして成立する。でもってこの輸入盤の『Collected』の2枚組み、Disc2がデュアルディスクになっていて、今までのPVが網羅されている・・・。あのさ、『Eleven Promos』、どうすればいい?




ちなみにDisc2に入っている「I Again I」は、Feat. Mos Defで、シングルにカップリングされていた曲(テイクは違うのかもしれない)。「I Want You」は、Marvin Gayeのトリビュートアルバム『Inner City Blues』に収録されていたMadonnaとのダブルネームで、この1曲の為にアルバムを買おうとした事もあったので、ここに収録されてよかった。