2017/09のライブ観賞 14本

9/1
今夜で今回のケイ赤城トリオのツアー3度目の足向けだけどあまりにも面白い。オレはピアノがそんなに好きじゃないけどケイ赤城のピアノは弾きすぎず引きすぎずの丁度でツボだし本田珠也は自分のピアノトリオよりも自由度高く叩きまくるし若井俊也のアコベの柔い音色はバンド全体のコントラスト

9/2
わずか3曲だったけど芹田香織の言葉は強かったし文句付け所の無い中川敬という流石。けど中川五郎の「トーキング烏山神社の椎ノ木ブルース」は圧巻すぎた。リベラルというかパンクとして凄かった。全身全霊で日本のシステムに中指立てていた

9/3
カフカ鼾はジム・オルーク石橋英子と山本達久の相互理解と卓越したバランス感覚とか、そういうバンドだというのを再確認。このところは2セットのライブが多かったけれど1セットに閉じ込める事で濃密さは増していたと思う

9/6
The Quartet NL.、久しくというかもしかしたらここまでアメリカーナな状態のジャズを2セット聴いたのは初めてかも知らんというジャズだった。聴きどころは1stと2ndに1曲ずつ配されたバラッド。他は個人的にはほぼ耳に残らないと思う
まああえてこのスタイルのバンドだと思う。ミシャの曲って結構そういうのだし。でもわざわざ欧州から来たバンドの音としてこれってのはちょっとなんか変な気分

9/7
1stがHan Bennink×Jim O'Rourkeでオルークの音のテンションが上がるとベニンクが演奏を止めてしまうという展開が繰り返されてオルークがヤキモキするというのを初めて見た。オルークを手玉に取るベニンクはデレク・ベイリーのようだった
MUGAMICHIRUは徹底的にダークなミニマル。もうここで終わらないと冗長になるんじゃ?ってとこで中村達也のビートに反応する縦線のバックアップ。丸ごとがライブという現場だけのヤツ

9/11
酒井泰三のNO-MAD。60年代70年代の延長のようなブルージーにジャムるロックの中で参照された時代にはなかった音とスキルをダブルトリオ状態の音圧で混沌してるように見せて実はちゃんとアンサンブルしてそれがむせび泣いたりするので耳はやっぱり壊されたんだけどそれもたまにまいいかと納得

9/14
今夜のカフカ鼾は40分ほどの演奏のみでジム・オルークは久々にアコべじゃなく宅モノ。こうなると結構淡々とした進行に聴こえてきてまどろむ人達の頭が揺れるのを見つつオルークとミニマルを作る石橋英子とか聴いてると、このバンドで一番自由なのは山本達久だと確信した

9/15
せんがわのコブラを止めてショーボート。ヤマジヤマジヤマジというギターと近藤智広とKAZIのセットはロッククラシックスを中心にしつつ「STUDIO」も聴けた!ってまあオレはここで興奮したのでここで今夜の選択は正解
2ndはBAKI&KAZIで、BAKIの弾き語りにKAZIがドラムを当てはめるセット。高校なガキの頃に聴いてたGASTUNKBAKIに対して期待はしてなかったけど終わったら即CD買ってサイン貰うために戻りを待つ... そういう行動だけでこのセットがどうだったかの記述は省けるはず
自分が若い頃に聴いていたミュージシャンが懐メロとしてじゃなくて今カッコいいってのはホントにグッとくる。今夜のBAKIインパクトはオレにはそうとう大きいよ

9/16
和やかな仙川のイベント
今日は13:30からの見るつもりだったけどなんとなく無料イベントを見てそれでボーっとして仙川から歩いて帰ってきたw 2時間半かかったけどその間一昨日手にしたAMNの『Asian Meeting Recordings #1』と昨夜手にしたBAKIの『Lemonade』を何度も聴いた

9/17
中村達也+PIKA+坂本弘道withながめくらしつ、というセッションだか何だかだったけど面白すぎだった。何ツイすればいいかわからんけど達也とPIKAのお互いのプリミティヴを引き出す相性とかその2人に坂本の音が絡むだけですっげーカッコいいロックが仕上がる感じとか面白すぎだった
音と関係したりしなかったしてたながめくらしつというジャグラー(?)&ダンサーの4人のやってる事が個性的で、最終盤の肉体駆使したダンサーのあのパフォーマンスを「見る」という行為でこんなに引き付けられた事はなかったと思う

9/17
クリス・ピッツィオコスがChris Pitsiokosだと気付いて慌てて本日2回目のせんがわ劇場への足向け。約30分で2つのピッツィオコスのアルト独奏は驚異的な循環奏法と猛烈な咆哮で今年一のインパクト。70年代初頭に阿部薫が素面で吹いていたのはこういう音だったんじゃないだろうか?
その後にヒカシュー。ピッツィオコスのインパクト直後なので最初はちょっと...って気分だったけどそこはベテランのアヴァンロックバンドとしてグルーヴしながら楽しくて強い音をかますし沖至とピッツィオコスがゲストで加わってからのヒカシューの世界観はより強固だったと思う

9/20
アメリカのルー・タバキンとロシアのボリス・コズロフとイギリスのマーク・テイラーで国際トリオと名乗っていたけどオーソドックスで、ジャズしかないという演奏。でも聴いてた気がした音でもなかった。タバキンの淀みないテナーは当然だけどドルフィーを思わす現音的なフルートの鳴りがヤバかった

9/28
2年ぶりの大江慎也ソロと&花田裕之とか歌とギターしかないのにここのロックがロックが好きなののベース
最初のアンコール前にバースデーケーキを持ってステージに乱入したのがヤマジとモモというのはちょっと面白かったw

9/29
もう今更ジプシーズに対して記録しておく必要は無い。単純に自分に一番しっくりくるのがこのバンドの音なのでまた12月は高円寺Highに足向けするだけ
あーでも今夜はアンコール粘って2回目勝ち取った! 結構みんな引き下がってたので「クレイジーロマンス」はオレとしては珍しく最前列で見る事になった!w

9/30
ジプシーズと一緒で大江慎也がエレキでロックンロールを弾き語るってのに今更何か付与して記録しておく必要は無いのだけどでも「誕生日おめでとうございます!」は言うだろ
一つ付け加え。セトリにはないけどアンコール最後は「Case of Insanity」をもう1回やった