2017/08のライブ観賞 13本

8/4
ケイ赤木トリオはジャズの塊りみたいな演奏だった。伊豆でのマイルスバンドで見て以来のケイ赤木が本田珠也を従えてピアノ弾いてるというシチュエーションのせいでBNT並に金を使ったのは仕方がないだろ

8/5
mn+組原正&本田珠也。mnはノイズだけどアヴァンでハードなエレクトリック音楽という言い回しがオレにはしっくりくる。まああの音のサイズなのでノイズだけど。そこに組原の特異な音が絡むと演奏に遊びが増えるのは音楽のバランスだと思う
次の演奏でmnの後ろで本田珠也が叩きまくる。えげつない。本田が叩きまくるのは何度も聴いているけど今日のは多分今までで一番の音数。30分ぐらいの演奏だったけどこの時点で本田は普段のライブの2セット分ぐらい叩いてたと思う
2ndの最初は組原正と本田珠也の組合せで、今日はジャズを忘れてグルーヴすらほっといたハードヒッターの本田とアヴァン界隈でも秀でて特異な組原の相性が意外に良くてこれはmn抜きなのでCD化の際には端折られるかもしらんけど特典CD-Rとかにならんだろうか?
最後は当然のそろい踏み。これこそホントに音の壁。mnと組原正があれだけ音を張り上げているのに存在感を失わない本田珠也のビートとか聴いててボーっとなって少し眠くなったりもした

8/6
本田珠也&守谷美由貴&須川崇志+峰厚介@ピットイン。内外の色んなジャズバンドのライブ見てきたけど、面子全員がソリストとして面白いと思ったのは他にはあまり思い浮かばない。そもそもオレにとってジャズを聴くというのは演者の個性が聴けるアドリブソロを聴くということ
加えて守谷美由貴の作曲のセンス、久々に聴いた峰厚介のテナーの音色、何度も聴いてるはずの須川崇志のアコべの目新しい音、前日あんなに叩いてたのに今夜は思いっりジャズセンスをブチ込んで叩きまくったバンマスの本田珠也。なんかずっと面白いライブだった
せっかくのレコ発なのでCDとアナログを大人買いしてアナログに全員のサインをもらったんだけど本田珠也がオレの名前を間違えてくれたので今度修正してもらおうと思うw

8/8
1stのバンドは2曲しか聴いて無いので端折る。2ndの鹿の一族とかいうバンド、まあバンド名はスルー方向なんだけど、エレベの運指が達者なのに無駄の少ない演奏しててアルビニが好きそうな音。もうちょい聴きたいのでそのちょっと変な名前覚えておく
いつか見ようは結局見ないというありがちを避ける為が今夜でその対象がuminecosounds。予備知識無しの状態だったけど60s〜80sの流れで出来た歌メロをコンパクトなデッドの様に演奏するバンドだった。参った、オレコレ好き。80sを知ってる日本人は聴いたら即好きなるよこのバンド

8/10
鉄板の勝井祐二&ユザーン。歪むようなエフェクトを排した勝井のヴァイオリンとユザーンのペカペカするタブラの相性とか今更イチイチ指摘するようなものでもないんだけどでもやっぱそれに尽きるコンビだと思う。なんていうか大体の即興にある無理して捻りだした音が無い
スージー・イバラ&フュー&ヨシミ。ドラムセットに拘らないヨシミの自由度が目につく。イバラはプリミティヴなスタイルで叩き込んでも音は弄られたような感じ。挟まれる格好のフューは考えこんで音を入れている様で少し窮屈に見えたけど、終盤になってからのノイジーはここまでを開放したと思う

8/15
グルーヴィーにアグレッシヴ入れつつエロいも入れてくるNatural Born Killer BAND。圧倒的な右手のKANKAWAとマットにかます類家心平と最強ビートメイカー本田珠也だからホントは猶予は無しなので他のライブに行った人達はハッキリ言って情弱でダサい

8/16
「ジャズは全能かもなあ」って思った。ジャンル拘らずそんな事を考えた事は無くてそもそもそういう表現キモいんだけど今夜のケイ赤城&岩井俊也&本田珠也の先鋭的な曲とアヴァンでは無理なバラッド表現聴いたらこれ言うしかない

8/18
1stのトクマルシューゴは色々足しまくった音楽の要素の継ぎ目をキレイに消したような洗練で、2ndのフアナ・モリーナは色々足しまくった音楽から不要を消していったような洗練。なので最初はよくわからなかったこのカップリングの意図を勝手に納得
今夜の目当てだったフアナ・モリーナのことをもう少し。フアナの音楽を聴くようになってかなり経つけどライブは今夜が初。聴いてるけどライブをスルーしてたのは凄くインパクトした作品が無かったからなんだけど今年の新作は何度も聴いてしまうクオリティーだった
それのライブなので選曲的には好みだったし演奏にも独特の隙間のあるグルーヴがカッコ良かったけど、出来れば3曲ぐらいは演奏が続いてくれるとあのグルーヴがより効果的だと思う。1曲ごとに切るのは勿体ない

8/19
酒井泰三による「プレイズ・ジェフ・ベック」とかちょっと甘めのタイトルだったけど実際にはハーシュ・ノイズの方が優しいだろってぐらい凶暴な演奏と音量で明日は耳を休めないとマジでヤバい

8/25
予備知識無しでNew Zion Trio & Cyro Baptistaの2ndの方。インスト・レゲエでした。

8/26
十七絃と二十絃箏の八木美知依の独奏@レディージェーン どんな楽器でも独奏2セットってのは客としてはキツいのだけど今の八木美知依に関して言えばそれは殆ど無くて八木のベストは常に最新の演奏というのが更新された
ある時期からの八木美知依の独奏はシンプルだと思う。ループを作ってそれの上に音を連ねる。ほぼそれなんだけど演奏のバリエーションは多様で、昨年の独奏ならまだ冗長な部分が残ってたのに今年の前回と今回はそれが端折られていた
もうちょい言っとく。即興演奏にありがちな難解の積み重ねも消えてて強いて言えば1st冒頭のアブストラクトがあったけどあれはオレには極上。して2ndの2つ目の演奏はBark Psychosisの「Shapeshifting」の様なドラマチックで「出来すぎだろ?」ってぐらいだった

8/27
ドコアのイベントらしく何てバンドか知らんけどヴォーカルが煽って1stからモッシュピット炸裂しててw
2nd見てたら1stはENDONだったとわかったw まああの暴れるノイジーはENDONだわなw 2ndのバンドは一見圧は足りないのだけどノリはガンガン来てた。しかしオレこの調子で目当てのFull of Hellまで持つのか? もう5杯目ですw
しまった、3rdがENDONかも、、、まあもうどうでもいいけどw
多分アメリカのユニットのThe Bodyは少し趣きが違うんだけどなんかあの勝手に中西部的を思う感じに感じるプリミティブがドコアの魅力のシンプルな表現だと思えるボディソニックでエレクト感
なんとか最後まで持ったw Full of Hellは多分ドコアの現在地。あの強靭な音のせいで今夜外のロックらしきのはポップロックだと思う

8/28
昨夜のドコア5セットでバテバテだけどどうしても見たくて竹内直&本田珠也に足向け。とにかく音楽するイマジネーションが凄いし音色がヤバい。豊満だけど足りないものも見えるんだけどこれでいいというかこれがいいという演奏。明日も見たいんだけどそういう予定はないのが残念
竹内直がバスクラ吹くんだけどこの楽器がどうしてもドルフィーというイメージの強さがあって誰が吹いてもそのドルフィーの音から逃れていないんだけど竹内直のはそれをクリアーしててこんなの聴いた事無かった。本田珠也はあんまり誉めるのもあれなので今回は端折るw