2016/8のライブ観賞 7本

8/8
BNTでJohn Cale。1stを選択。 うまくアヴァンを散らして手数や音圧を利用しない音は洗練されてて当然その印象は強いのだけど、けど音楽の中心はあくまでもCaleの歌声。74歳で、ヴォーカリストじゃなくて自分の音楽の為のシンガーなのに衰えが無い。
勝手なこと言うとオルタナAORだと思う。歳を喰っても付き合っていけるロック。こういう音楽を毎月聴きたい。

8/13
KANKAWA、本田珠也、類家心平のNatural Born Killer BAND。 エレ期マイルスとサン・ラー・アーケストラを纏めてしまった様な1st。ジャジーとファンキーとアーシーでグルーヴした2nd。アンコールは異形の「サマー・タイム」。魂抜かれた...。

8/18
八木美知依&本田珠也の道場+ナスノミツルROVOを聴いている様な高揚感があったり、集団投射の様な猛烈が来たりする。多彩なんだけど執拗な展開もあって、演奏のスキルは当然として、音楽のスキルに圧倒された。こんなのは3日連続ぐらいで聴きたい。

8/19
遠藤ミチロウ x 久土'N'茶谷、それぞれやってから合体という3セット。オッサンなので控えめに接しつつも汗だくしながらの帰路中...。 ミチロウが「Just Like a Boy」とかかますので涙目しつつ、久茶がECDとか山本精一とかルースターズかますのでヘラヘラになった...。
合体セットは盆踊りロックだったのでまあオレはノれないのだけど、それが盛り上がってるのはそういう事なんだな。でも最後はスターリンだったので思い残す事は無い!w

8/20
全く何も知らなかった.esというユニットが1st。サックス&ハーモニカの奏者とピアノ奏者というデュオで、これはハッキリ言って阿部薫のコピー。コピーまで言うと普通は侮辱かもしらんけど、あの演奏はそれを狙ったんだと思う。
2ndのINCAPACITANTSではT.美川がコサカイフミオ並みにヴォイスエフェクトのマイクを持ってアクションするという展開含み。オレが見た美川の演奏でそういうのは初めてだったのでビックリしつつニヤニヤ。まあとにかく、インキャパの多彩なハーシュノイズはいつ聴いてもヤバい。
トリがメインのグンジョーガクレヨン。最初に組原正のソロ演奏で機材トラブルがあってグダグダw 演奏は即興だと思うけど、これがフリーインプロとかオルタナロックとかアヴァンとかフリージャズとかどこにも属せない音。良いとか悪いとかじゃない感じがこのバンドの持ち味だと思う。

8/24
ナカコー&中村達也ナスノミツル。去年ショーボートでやった組合せの2回目。 ナカコーの卓モノとナスノらしいクールなエレべでかますアンビエントに達也が合わせるという展開が1stの序盤と2ndの終盤にあって、今夜の中村達也はらしさだけじゃない洗練された領域で叩いていた。
その音も含めてロックとしての即興という演奏だったと思うのだけど、ナカコーのVU〜SYの流れの音で鳴るギターとナスノミツルのエレべの絡み、ナスノと絡む時の中村達也の音の減らし方、そういう接点が上手く絡んだセッション。アヴァンに持ってっていうやり方じゃないのがカッコよかった。

8/31
アート・リンゼイ山木秀夫。 リンゼイの歌曲ベースで即興的な展開を含んでいるセッションだったと思うのだけど、山木の完璧なリズムにリンゼイの自由過ぎるギターが絡むのはニヤニヤしか出来ない。で、今更リンゼイのベースラインというところを聴きとる事で思う事多々だけどそれは端折るw