2016/1のライブ観賞 7本

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中村達也&スガダイローの赤斬月。1stのみの鑑賞だけど年明け早々音楽が感情で振り切れるのを見て、これ以上だと明日から出社する気にならんくなるので丁度。

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中村達也&スガダイローの赤斬月2日目は&鈴木勲。今夜は2ndを鑑賞したのだけど、楽器が増えるとバランス変わるししかもピアノとドラムの間を埋めるベースというのはやっぱ当て嵌まる。激烈は昨夜だけど、今夜の様に方向が多いのもやっぱ面白い。それと余裕、これも重要だった。

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昨夜のスーデラ。八木美知依トリオのベースが本来の須川じゃなくてフラテンがトラしたのだけど、リハであわせただけであんな演奏出来るとは...。まあ、八木さんもフラテンも流石の音だったけど、何年かぶりに聴いた田中徳崇のドラムが猛烈。あんなにパワフルな叩きをするようになってたか!
IPAはAtomicとMotifのメンバーが半分ずつどいう編成のバンド。最初のCDのリリース時にはこのバンドが続くとは思ってなかったので来日に驚いた。まあとにかく全員がジャズの上手さだらけで、新しいスタイルを好む輩には向かないと思うけど、この手の演奏かまされたらニヤニヤでOK。

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Roosterzは残念ながら「Neon Boy」はやらんくて、100カノッサ持ってかれた...。全体的にミドルテンポが多くてRoostersの様なロックンロールの塊とは違うポップさ。で、締めに「ジグソーパズル」という超絶キメキメ持って来るとかちょい反則。
してTelevision。インプロなイントロから「1880 or So」のリフが聴こえてきた時は今回は当りだとわかった。まあ「Prove It」なんかはテンポが遅くてちょいガクっとしたけどその上のギターはシャープな音してて、あれであの音ってのが妙に新鮮。
個人的には「Little Johnny Jewel」に持ってかれた。圧巻。ヤバいフリージャズとかフリーインプロ並みの展開だった。で、やっぱ本編最後の「Marquee Moon」は一番盛り上がった。オレもかなりアガったw
アンコールはTVの初期に作った曲とか言ってたのでもしかしたらNeon Boys時代の曲かも知らん。まあでもホントは「Satisfaction」で締めてくれwとか思ったけどまあそれは仕方が無い...。
新曲とかもあって結局2時間ほどのセット。カップリングに近い状態なのにフルセットをかますとか、当然の様に手を抜く気は無いって事か。ま、こちらは予想外だったので疲れたけどこの内容ならこの疲れも受け入れられる。

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Televisionのインストでのライブ。先週Duoでライブ見ながらインストってのもありなバンドだなあって思ってたら、昨夜になってそれがあると知ってでもギリギリまで悩んだ。で、我慢したかったけどダメだった...。
曲の中にインプロがあって、でもアヴァンするわけでもなく丹念。それだけで休憩無し2時間を聴かせきった楽曲の強み半端ない。し、ギタリストとしてはJimmy RipのスキルがヤバいのにTom Verlaineの音がTelevisionはこれ。というヤツで、それにヘラヘラした。
締めは当然の「Marquee Moon」だったけど、これ、あのリフというかテーマというか、それを弾かずに弾ききるという驚愕だった。マジでヤバかった...。
アンコール無しの潔い終わりだった。そういや1曲だけTom Verlaineが歌ったのだけど、あれ、Televisionの曲だろうか? 聴き覚えがなかった。

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mn@GOK。1stはmnだけでの演奏で「この音楽は一体何なんだろな?」とか思っていた。ノイズとかインプロとかアヴァンとかって言うのはなんかイマイチで「フリージャズ?」とか浮かんだ時にしっくり来た。
2ndは録音された1stの音を再生(逆回転とか?)しつつmnがライブ演奏してGOKの近藤祥昭がダブ操作という事らしいのだけど、レズリーの効果もあってか音の動きが半端なくて耳が追いつかないし、猛烈な音。けど不思議と耳はヤられていない。

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箏奏者の八木美知依&ドラムの本田珠也の道場に清水一登&近藤達郎という2人の鍵盤が加わってプログレ道場...。 鍵盤2つが即興で絡むってのは実はあんまり覚えなし。が、2人の鍵盤奏者のが絡む感じはプログレっていうよりマイルスのとこでのチック・コリアキース・ジャレット並みの聴き応え。
道場の2人はいつもよりはストイックに聴こえてて、フィーチャーした2人を前に出す感じ。けど、音の出しどころっていうか、その辺の見極めが流石。本田珠也ダイナミックレンジの広さと、八木美知依のいい感じの絃の音の硬さが耳に残る。
箏と2つの鍵盤は音の重なる部分が多いのでその意味でのバランスは難しかったようだけど、音楽としてのバランスは悪くなかったと思う。こういうのも面白い。