My Favorite CD (2015 Best10+?)

今年も勝手に考えて勝手に公表。追記で補足。
順位無し 大体リリース順、じゃなくて購入順。







・Sherwood & Pinch 『Late Night Endless』
レゲダブとダブステップの融合なのでかみ合わないわけが無い。成熟したエレクトロニカ
・須藤俊明 『mobile suite』
80sのフュージョンプログレAORがゴチャっと絡み合ってるけど整理されている感じ。聴きこむほどクオリティーの高さを感じてクラクラする。しかもこれ録ったのは2008年とからしいのだけど、今年のリリースというタイミングは偶然らしいけど出来すぎ。知人は解かると思うけど音とか音楽の作りとしてはオレの苦手なタイプ。だけど、このアルバムは何故か嵌った。
・Dry&Heavy 『In Time』
ダブというよりインストレゲエと言った方がしっくりくる。すごくシンプルなんだけど、研ぎ澄ましが半端ない。
・Death Grips 『The Powers That B』
『Niggas on the Moon』はジュークの様で『Jenny Death』は『Judgment Night』な音。もうこれはヒップホップとは思えない面白さ。『Niggas on the Moon』のせいで今年聴いたジューク/フットワークのヤツはインパクトが弱まってしまった。
Tyondai Braxton 『Hive1』
2015年最重要作。ニカから見れば実験的でアヴァンから見ればポップに聴こえるというハイブリッド盤。
David Torn 『Only Sky』
購入時の印象は極めて悪くて「あああ、こうきたか...」だった。なので最近までほっといたのだけど、寝るときに聴くには丁度いいかもとか思って聴き直したら印象が変わってきて、これはもしかしてECM面しながら相当ギターと音楽にアプローチしてないか?とか思っている。まだ自分の中で評価が定まっていないのだけどあえてリストしておく。
Moritz Von Oswald Trio 『Sounding Lines』
購入時の印象は「あれ?、こんなもん?」。MVOTは毎度ヘラヘラさせてくれるのに今回は飽きた?って思って残念な気分だったけど聴き直しでやっぱこれたまらん...ってなってしまった。
・Joe Morris 『Solos Bimhuis』
Joe Morrisが参加した音源はいくつかあってどれも好きなんだけど、無理やり1枚に絞って独奏のこれにした。シングルノートでゴリゴリいくやつと、近年録音でも増えてきた擦り系の音の両面を聴けてニヤニヤしつつ色々考える。ギターはこう弾け!の一例。
・Buddy Guy 『Born to Play Guitar』
現役のブルース。迫力が違う。ギターはこう弾け!の一例(二回目)。
灰野敬二ナスノミツル、一楽儀光 『静寂の果てに』
同時発売された静寂名義の『Last Live』も凄いのだけど、その後になるこっちの方が聴き返す事が多かった。ノイズともドローンとも当て嵌まるようで違うし、2枚組2時間近い演奏を聴くのはなんとなくな気分では無理なのだけど、最終的に行ったところの音をそこだけ抜き出して聴いてもまあ悪くないけど、きっちり向き合った方がやっぱ面白い。
・Cheikh Lo 『Balbalou』
ライブに行けてなかったら買ってなかったかも知らんヤツなのだけど、この洗練された音は小洒落てすらいるのだけどそういうのとはやっぱ違ってる。
Duran Duran 『Paper Gods』
ここ数年感じてた80sの空気。それが今年は特に濃くてそういう作品に面白いものがいくつもあったのだけど、ここにきて80sオリジネイターががっちり80sの音しながらなんか進化している音リリースしやがってそらそれには逆らえん…。
Lou Barlow 『Brace the Wave』
時々他の音も加わるけれど基本はギターでの弾語り。収録も30分ほどのかなりシンプルな作品。これ聴いて、オレは単純にこの人の歌声が好きなんだなと思った。
八木美知依 / Joe McPhee / Paal Nilssen-Love / Lasse Marhaug 『Soul Stream』
(恐らく)邦楽をベースに持つ八木さん、フリーキーな方向のジャズ演奏家のMcPheeとPNL、ノイジーなMarhaugの4者による即興だけど、異なる音の使い手が即興の中で対等に表現している事が記録されている。これのそれぞれの位置関係を聴いて欲しい。
・Vince Staples 『Summertime '06』
今年は珍しくKendrick LamarとA$AP Rockyという若手のヒップホップを聴いたし、どっちも面白かった。けど、ヤラレタのはVince Staplesのこのアルバム。リリースは6月末だけどお試しでGPMで聴いていて、つい最近やっぱCDを買おうと決めて買ったのでこの位置。英語を理解してないので何をラップしているかは知らんけどニカに近いと思えるトラックが斬新で、ヒップホップとしての聴き方だけで終われなかった。しかしトラックの評価という意味だと実はNo I.D.への評価という事になる?

毎度ではあるけれどかなり削った。削ったのはThe WHO Trio、Peter Brotzmann / 灰野敬二 / Jim O'Rourke、Genesis Hull、Zu、Brian Wilson、Knxwledge、LeftfieldDr. DreEvan Parker & Joe Moris & Nate Wooley、Public Image Ltd、にせんねんもんだい、RP Boo、ナスノミツル、広瀬淳二 & 内橋和久、Ivo Perelman、The Spanish Donkey、Kandia Kouyate、ECDLos Lobos、Tinariwen、大友良英Motorhead等々。
これらは入れ替わってもおかしくないぐらいの作品なのだけどいちゃもんをつけるスキがあってそれでリストから外した。いちゃもんってのは例えばなるべく同じレーベルは外すとか参加ミュージシャンがダブってるとかライブのゲストを告知しなかったので行けなかったとかそういう類で音楽的なことではないです。そうやっていちゃもんつけないとムダにでかいリストになるのです。
外さざるをえなかった作品で重要なのはArthur RussellとJ Dillaのリリースで、どちらも未発表作品だからリストしなかったのだけど、そうじゃなかったらリストに加えてる。あと、最近知って購入した市川紗椰というモデルの子のCDが面白かった。これ、大友3daysどれ見ようか?と考えてた時に元々はこの枠は浅川マキさんだったんだよなあって思ってその辺りを検索してた時に知ったCD。これはシングルCD扱いでマキさんの「夜が明けたら」をカバーしてるのだけど、その曲の後はボートラ扱いで市川が趣味で録り貯めた電車の音が10トラック30分ほど収録されている。なんていうアヴァンギャルドと、クラクラして参ってしまった...。
どちらかというとフリージャズとか即興とか、そっち寄りの性格だけどリストにそれらが少ないのはライブでそういう音を聴く機会が多いのが関係している。色んな意味で厳しくなると思う。だからリストに上がったヤツはそれらを掻い潜って残った音なので耳ヲ貸スベキ。

(^o^)v