2015/03のライブ観賞 12本

3/1
KK Nullはエレクトリックなノイズのセット。ハーシュノイズ的に敷き詰めるけど、アグレッシヴな感覚とは違って、緩やかにも聴こえる。 ザゼンはポストロックに影響されてそれを演ってみたらマスロックになった感じ。面白いつもりの歌詞が全然面白くない。まあ、上手いってのはよくわかるけど。
ポップグループは新作のタイトル曲で始まったのだけど音がスカスカ…。過剰気味な音作りが新作の肝なのに…。旧曲もスピード感無いし全くノれなかったのだけど、中盤辺りからスピード感は多少出てきたけどでもまあ、ノりまでは来なかった。
結局最後までイマイチ感があって、アンコールはいいやって思ってフロアから出たかったけど間に合わず、って事でアンコール聴いてたらここでやっとベースがブリブリしやがってなんで今頃?って思ったw でもこれでなんとかギリギリの気分にはなれた。
多分次があっても行かないと思うけどw、もしかしたらPAがヘタだったんか?とも思う。そうだとしたら勿体無い。今のこのバンドなら旧曲は2曲ぐらいにして、新作の曲をベース音ブリブリでかました方が面白いんじゃないか?
って、ブツブツ言いながらもあのTシャツは買ってきたw ポップグループの黒歴史確定なこれは買わんとダメだろwww

3/3
ロジャー・ターナー坂田明と内橋和久のLTB trio。なんでこの名前なのかが全くわからんw どフリーじゃずでした。坂田さんのパンクな咆哮(サックスじゃなくてヴォーカルw)や内橋和久らしい変態もあるのだけど、それを全部アグレッシヴに固めた感じ。これこそスピード感溢れるってやつ。

3/6
広瀬淳二と内橋和久と吉田達也という書き方だけど、当然超即興 feat.広瀬。 短めの演奏を幾つも連ねてガーっ!と。内橋のエレキと吉田のドラムが敷き詰めるのを掻い潜って広瀬のスゲー高音をヒットするテナー。フリージャズじゃなくて激鋭角なアヴァン。つうかこれ、ポストロックだろ?

3/13
一度ガッツリ聴いてみたかった木暮晋也のギターが繊細でスゲー上手くて、バッファロー・ドーターを多分2度と無いぐらいガッツリ見れて、オリマコトのメジャー感溢れるキャッチーでしばかれた。鼻血クラスの夜だった。もっと言いたい事いっぱいあるけれどメンドいので端折るw

3/14
知らない名前が多いにもかかわらず手垢塗れの音が多かった。その中でも韓国人演奏者の巨大な糸巻きの様なパーカッションや、チャルメラの様な楽器の音に引きつけられた。知ってる音でも長谷川洋は流石だったし、初めて聴いたピアノの新井陽子の音も耳に残った。
けど久々に聴いたあの人とか相変わらずそれかよだし、自分探しの様な変なヤツとか勘弁して欲しい。即興というか、音楽を舐めてる気がする。凄いサブカルな感じ。

3/18
昨夜のBaby Copperheadは大体バンジョーでちょっとアコギでリズムボックスも使うってなシンプルな演奏と歌だったのだけど、どっからか持ってきたエキゾが砂漠のブルースって感じでオレは好きなタイプ。なのに物販でCD買うの忘れた…。

3/19
八木さんとマニ・ノイマイヤーのセットは若干考え過ぎの感じあったけど、1時間をびっしり即興で固める凄み。マニさんって結構タフだし、率直な叩き込みなんだな。
Chrome Hillはトラのサックスが元々オレの好きな奏者だけどそれ以外は全く知らんくてって感じだったのに、演奏力の凄み、特にドラムは日本人では聴いたことない音を持ってて、ちょっとこれは久々に喰らった感あった。

3/20
タワレコ地下でDry&Heavyのライブ。秋山の超重低音ベースと七尾の抜けていくビートのコンビネーションが半端なかった…。強烈な音の対比聴いてるとヘラヘラします。というかしてました。すみません…。
1時間の1セットだったけど、千円で1ドリンクついてってかなりお得感。ライブで儲けるという事じゃないのだろうけど、こういうやり方も面白いと思う。

3/26
オルケスタ・リブレ&ローリー寺西という組合せ。1stはジャズとロックがハイブリッドした感じにエンタメが持ち込まれてて、面白さはこっちのセットが濃かった。 2ndはフーの『トミー』を抜粋してて、エンタメロック全開。寺西のロックギターが流石!って展開。たまにはこういうのも必要です。

3/27
実はBorisのライブは初めて聴いたのだけど、テクニカルじゃないけどスキルフルだと思った。なんかちょっと気持ちの悪い言い方だけど、とりあえずそう思った。
ダニエル・メンチはなんかインダストリアル、とだけの言い方で納まる感じ。映像のホワイトライト・ホワイトヒートしてるのと相俟った白っぽさありつつ、だけどBorisよりもグルーヴィー…。
トリのマミファーはフォーキーをそのまま大きく電化して時々シューゲイザー並の音が挿し込まれる。ドラマ性のある暗い音で恍惚させるけど耽美的な鬱陶しさみたいなのは無くて、そこのとこ、凄く独特。

3/28
ENDON極悪…。
MERZBOW+BALAZS PANDI、なんかエゲツなかった…。ここまでやりますか?レベル。秋田昌美のノイズ容赦なさすぎ。PANDIも限界ぐらい叩いてるんじゃ? 来月はこの2人に灰野敬二が加わるんか…。
Full of Hellカッコいい! ドコアの域だけじゃない音ヤバい!
最後はFull of Hell with Merzbow。FOHがドコア枠じゃない音でMerzbowと一体化してて、ドコア+ノイズという予想が外れる展開。ここまでキッチリなノイズセッションになっていいのか?とも思うけど、音の敷き詰まり半端なかった。

3/30
ナスノミツル中村達也とナカコー。音は揃ってるのにストイックな音像に仕上がる。これはシャープって言い方があてはまるんじゃないか?って思う。アンプ直結なエレキかますナカコーのセンスとか、こじらせ気味の若いアヴァン系の奏者は耳に入れてみた方がいい。
ま、ストイックの印象にしてるのはナスノのコントロールだと思うのだけど全体はナカコーを前に出してて、えっ?なタイミングのミュートとかがナスノの強引なやり方がインパクト。あと、時々の猛烈にグルーヴするフレーズが半端ない。
ナスノ対応で抑えの利いた達也だけど、自在も当然持ち込むし、この手のセッションなのにユラユラさせてくれるのがやっぱあのビート。正に「カッコいい」ってヤツ。