2014/11のライブ観賞 12本

11/1
スーデラ。1stのオーレン・アンバーチ。結構強めの高周波とブリブリの低音。なんかエレクトリカルなノイズ、なんだよな。結構いい音だったので、もうちょい聴きたかった。
続いて山本精一。音響的からギターが明確になって、あーこれは…って展開。楽器の音を拾っていられる展開に石橋英子と山本達久が加わって、更に楽器が鳴ってる感じが強くなる。熱っぽい達久の煽りも、山本精一は大きくノらないとこ、なんか凄くジャズ感。
坂田明とアラン・リクトのセット。熱っぽい坂田さんのイメージとは異なる、音数でまくしたてない展開。リクトは結構色々なギターの音を出しているのだけど、これもすごく冷静。なんか、こういうある種の静寂の作り方って面白い。
無駄口かましてたのであいたけど、大トリの石橋英子ともう死んだ人たち。このバンドは何度か見てるのであれだけど、石橋英子が鍵盤の前じゃなくてヴォーカルという位置で歌う新味。しっかしこのバンドのトリートメントされつくした音は聴き手を選ぶよなあ。そういう意味で、相当オルタナかも知らん。

11/5
マイケル・スノウ?、なんか名前だけ聴いた事あるような…。って思って調べたら、そうか!とw まあいい。 そのスノウのピアノ独奏。音数少なめ系を予想してたのだけど、撒き散らし系。けど、タッチが軽いのでフリージャズとは違う。とか思ってたら、ジャズの旋律の引用とかあってジャズになったりw
2ndはスノウ+恩田晃+アラン・リクト。シュトックハウゼン的?とか思ってたら、スノウのアナログシンセみたいなのの低音とリクトの何かが回転してるヤツをギター弦に押し付けた音がドローンしてる。終盤はよーわからんのだけど、卓モノの恩田の遊んでるかのような色んな音がなんか笑えたw
圧倒されたりはしなかったけど、インプロってのもホント色々あって面白いな。とか、思った。やっぱ色々は楽しい。
着席のライブだったので立見が苦手な人にはいいと思うのだけど、実はオレは座ってライブを見るってのが苦手なのでちょっとキツかった。けど、2ndは最後方で立ち見してましたw

11/16
東高円寺のUFO。 セミアコをスゲー鳴らしきる久人のギターと、かなりのスピードで叩き込む事の多い茶谷のドラム。を、今年はこれで3回目。今夜は途中で中村達也が加わって混沌させたりってのもあったりした。 やっぱ、久土'N'茶谷のキレキレは楽しい!
加藤義明+斉藤立+中村達也T.R.Y.。達也以外は知らんかったのだけど、70年代の日本のロック的がガレージしたりサイケになったりする。あー、加藤が元村八分なのか、納得。 今夜の達也のドラムはドスが効いたグルーヴでロールして、その上で加藤と斉藤の2本のギターはサイケな音でも渋い。
新味が無い様な気がしつつ、でもなんか聴いた事のないのが出てきている感じもあって、その危うい感じがカッコよかった。

11/17
ネット回線越しとは言え、初めてローレン・コナーズのライブ演奏を聴くというのが目的だった。しかも、オレがコナーズを知るキッカケとなった灰野敬二とのデュオ!、ってWWWに向かったら、なんか『裁かるゝジャンヌ』って無声映画が真ん中。そういう趣向か…。 まあ、いい。
ネット回線越しにローレン・コナーズがギターを弾く姿と音が聴こえるだけで満足。とか思ってたら映画のジャンヌ・ダルクの目力が半端なくて、目はそっちに引きつけられた…。 まあそうやって見せるのが目的だろうから、マンマとそれにノってしまったのはちょっと悔しいw
2人のギターが荘厳に響く。多分、灰野敬二が主に下でコントロールして、ローレン・コナーズが上。 最終盤のジャンヌが死刑にされるとこで、灰野がギターから歌声に切替え。スゲー美しい声…。何度も灰野のライブ見てるけど、またここで知らんかったの聴く事になるとは…。

11/18
まった…。またサッカー見入ってた…。スーデラ行かねば…。
スーデラ。Chris Brownのセットは、ネット回線も使った複数人でのセッションが音の方向が多めで掴みきれなかったのだけど、その後の2曲の独奏はヤバめ。卓モノで仕上げた最初の曲はそういう音の面白さかあって、ピアノを使った次の曲は音色の曲げ方が甘さを剥ぎ取ってて、ニヤついた。
元ヘンリー・カウのGeoff Leighのセット。Leighのソロから徐々に面子が加わる。宗教的も感じたけど、粒の揃った音がよく聴く側の音とは違ってる。スネアだけのビートの音色の多様、らしい音の無いギター、微かに耳に残るハープ。して、なんかドルフィーっぽいLeighのフルート。
個々ってのがあって、それぞれが面白かった。しかもちゃんと納まってんだよな。その具合がセッションの印象を決めると思うんだけど、知らない演奏者だらけの今夜のは、当然知らない音だらけってのが良かったと思う。

11/21
グッドマンで灰野敬二ナスノミツルドラびでおの『静寂の果てに』と言うやつ。 開演前って感じから演奏者がいない状態で音が発せられてて多分そこも今夜の一部。 2時間程の中での色んな変化はアンビエントってののイメージから離れてて、自分のそれに対する思い込みがケチョンケチョンにされたw
繊細とドーン!って音がどっちもいい音で鳴ってたと思う。そういうのも2時間ぶっ続けという演奏では大きな要素だと思った。つーか、2時間ぶっ続けって、実はなかなか無いよな…。

11/22
グッドマン。2時間の遅刻。the dead pan speakersってバンドから見ることが出来た。まあ、全く知らんパターンだけど、結構スキル高めなマスロックで、おお!という感じ。
して、目当てのナスカ・カー。なんかこのバンド結構いろいろ詰まってて、短めを連ねるんだけどプログレの感触もある。で、パンクっす。中屋の何度かのじジャンプは結構高めで、多分西村茂樹より高いw
トリの高品格。ちょい変わった編成だけど、ここもマスロック感。んで、当然かもしらんけどキリヒトに近いとこの音。とか思うんだけど、それ思ってキリヒトってマスロックの原点の1つなんじゃ?とか、思った。

11/23
途中参加でスーデラ。で、初耳な人達のパフォーマンスを鑑賞。サウンド・ライブ・トーキョーの企画の一環だけど、こういう思い切った事をやるってのは、面白い試み。
してその後、Merzbow X 中村達也のセット。XってよりVSだった。圧倒的にノイズを敷き詰めるメルツバウに対して、達也は全身ってぐらいのビートで対抗。一方的の重なり合いでもあるけど、勝手してるのとは違って音が向き合ってる。何度も壮絶に至る。ヤバ過ぎを目の当り…。

11/24
1stはphewジム・オルークphewエレクトロニカは回数の毎に印象が濃くなるのだけど、今夜はそれにオルークが色を足す事でphewの出す音のコアまで聴けたような気がする。 2ndは灰野敬二石橋英子。これはもう筆舌にし難いという類いの演奏、あまりにも美しい。ので、これで…。

11/26
LxRxでSxOxBとBxTxとNxDx。GxCxってったら!ってバンド3つって、感想とか書く余裕ない…。今ボロボロ…。こういうイベントからは足を洗うべき歳なんだな…。ま、わかってたけどw

11/27
フェネスとジム・オルークという組合せは、Fenn O'BergがFenn O'になるという感じじゃ無くて、全体はフェネスが尊重された印象。今夜ので、Fenn O'Bergって個々が等しく並んだモノに思えた。 要するにフェネスのファンとしては、今夜のは望んだ音という事。

11/30
アースダムの『GOD OF GRIND SESSION』に足向け。 SxOxBがかまして、HIKOのブラストビートが続きまくるヤバいセッションからのVxCx。が、NxDx化して最後にはBxTxになった。日米英の激なロックが新大久保の小さなハコで鳴り捲り。なんか感動的な気分…。