2014/10のライブ観賞 14本

10/1
なんか浅草だか蔵前だかのKURAWOODというハコ。この辺ほぼ知らない…。RRGを見る為の足向け。 1stは騒音寺というバンドで、タイトにストレートなタイプのロックンロール。ちょい和的というか祭りっぽいって言うか、混ぜるのだけど、縦ノリのいい感じ。MCとかのこなれ感も楽しい。
で、ジプシーズ。明らかに大人なグルーヴで、エロい。この手のカッコいいは、ちょい他には無い感じ。ってのを確認してるのは今が帰路の地下鉄だからで、演奏中は何も考えん。 「浅草でCriminal Rock」って混ぜるのがキマるのが花田裕之。っていうか、RRGか。
昨夜RRGの演奏の後に騒音寺のファンと思われる人達がRRGカッコいいって連発してて、なんかスゲー嬉しかった。

10/5
さすがに渋谷も人が居ない…。
ラシックスでの八木美知依、トッド・ニコルソン、ポール・ニルセン・ラヴのヤツに足向け。一応Powertrainというバンド名らしい。
ガシガシと押し捲る系?って思ったのだけど、じゃ無かった。硬軟が全体で、その中でも今夜は八木さんの21絃箏が特に色々を持ち込んでて、そこにニコルソンのアコベがアルコで絡むところがキレキレ。
で、ちょい久々に聴いたPNLは、初めて聴いた頃からは想像できない多彩で、それで元々の強烈に叩き込む音のインパクトは聴けないのだけど、明らかにスピードが速くなってて、多分今はあのタフなビートの叩き込みを抑えて、スキルのところで演奏したい期なんだな。と、思った。
2ndの最後の10分ぐらい、一度演奏が締まるなあってとこを八木さんがつないでのとこは「これはやらんくても…」って思ったのだけど、ここからかなりヤバいところに移ってって、演奏力の高さが最後のところで一段上がってくる感じになんか参りました。余計な事を考えたりしてごめんなさい。
最近はチョイ抑え目な物販でのCD購入だけど、今夜は3枚購入。そのうちの1枚、なんとPNLとArto Lindsayのデュオ! こんなの出してたか!ってちょっと驚いた。これが残っててよかった。

10/7
高円寺のショーボート。Green Flamesのレコ発で、前座にLapiz Trio。 SANDADAと大きくは違わないけど感触が違うのは多分ベースが中音気味に跳ねてるからだと思う。ラインはブリブリなのに軽さがある。この感じはヘタしないロックのカッコよさ。と、思う。CD無いんか?
で、Green Flames。このバンド聴くの3回目か? これもう、なんかスゲーかったw 成田のギター、なんかこんなにギター弾く人、初めて聴いた気がする。今年既にライブ鑑賞100回超えてるんだよオレ。そこの記憶からでも、こんなにギター弾いてるのを見た印象が無い。
しかも殆どアヴァンな奏法無し。とにかく弾き倒す。リズム隊にソロスペースみたいなのも、ほとんど用意してない。何これ?ってぐらい成田が弾き倒してる裏でタバタのベースも実はかなりテクニカルしまくってるし、氏家のドラムはシャープに絡んでるし…。参った度数が振り切れたw

10/10
ちょっとだけサッカー見てスーデラ行くつもりが、結局試合終了まで見てしまった…。CoHのセットに間に合うか…。
CoHのセットに間に合ったw プラスティックマンの様なミニマルからクラフトワークアウトバーンみたいな朴訥した上モノのメロを持った展開。から、ニカの色々を大げさしないで変化するグルーヴ。聴くをさせながらユラユラさせるって、こういう音楽がやりたい事なんじゃないだろうか?
なんか微妙にアシッドだったりもした。ラップトップとミキサーぐらいしか扱ってなかったのに、あれだけ音をグルグルさせられるのか…。

10/13
とりあえず「雨ニモマケズ」アキバに向かってる…。帰路は続きも加わるんだろうな…。
グッドマンで原田仁のCDのリリパ。最初にドラ☆美保。元々はDM社長入りのDDM.R18の予定が、DM社長がクモ膜下出血からの静養中のため、コンビの方に変更。
ドラびでおのレーザーも何度目かになったけど、今夜のは知ってる限りで一番カラフル。で、あのノイズ含みなニカが元々ドラマーだった人の音ってそうだっけ?ってなりつつ、若林美保のキレイな動きと身体にボーっとした。残念だけどエロい気分になれないな、彼女の身体は見惚れる。
つづいてのBLASTRO。グッドマンでBLASTROってのはキチガイになんとか状態w なにこれ?wの類い。HxCxな連中がこれ聴け!って思うさマジで。このバンドはスゲーーーからな! 鼻血出るぞ!
トリの原田仁。あのノイジーなヴォイス、エフェクト一切無しで声とマイクテクニックだけで発せられるのを聴いてたら、台風接近中というヤバイ状況を無理してのアキバって全然余裕だったなw 手元でドラムマシーン扱いつつなのはMike Pattonを思うけど、そのPattonとタイマンできるw
急いで帰ろうと思って外に出たら強風どころか雨も上がっててちょい拍子抜けw いや、もちろん助かった感強いんだけど、結構覚悟決めての足向けだったからなんか変な気分w

10/16
ラシックスで勝井祐ニ&八木美知依。箏とヴァイオリンのデュオってのは多分珍しいのだけど、そういう事はカンケー無かった。2人ともスゲー自在なので、もの珍しさを楽しむとか不要だった。まー、元々そんなつもりは無かったけど。
この2人、即興で聴かせる音のセンスが半端無い。お互いの音を探ってるとこ、どうなる?って思うところが今夜の聴かせどころ。だったと思う。

10/17
今夜のスーデラ色々崩壊中w
結構な目当てだったマゾンナは殆ど聴けず、暴力温泉芸者もいい加減な状態で聴いてしまって、その辺後悔。まあでも、仕方が無い。 CD出した頃からずっと聴いてるメルト・バナナ。けど、ライブは今夜が初めて見る。オレってアホか?って思うのだけど、タイミング合わんのは仕方が無い。
したらやっぱカッコよかったメルト・バナナ。この手のパンキッシュは他に知らん。ギミックの多さがアヴァンの側に近いニオイ。けど、タテ。そこが多分オレのツボ圧してる。ホントこれは、聴きたくてやっと聴けた音だった。
トリは不失者、じゃなくて灰野敬二トリオ。ベースとドラムが誰なのか知らんけど、ブラストロの様なドコア的なヤバいヤツ。灰野のバンドでは一番暴力的な音。あああ、こう来たか…。感情だけで成り立っているような、なんかそういう音圧。これはちょっと、灰野敬二のこの後ってのの重要な音かも。

10/19
晴れたら空に豆まいて、って、正直ちょっと勘弁なw名前のハコで「フルーティ達の反逆児」というイベントに足向け。 最初に久土'N'茶谷。RRなノリを2人で押し切る感じがスゲーいいと思う。このバンド、オレは大好き。実は結構ハードな音なのに、ニヤニヤさせる感じがRR好きにはたまらん。
続いてのキリヒトは、あの異様なロックがハコの音に当てはまってて、異種としての存在感。ニカの方だよな、このバンド。尖りまくりだけど、スゲー揺らす。
して、今夜が初見の突然ダンボール。なんだこれ?、このあの80年代のインディーっていうかアングラっていうかオルタナっていうか、それがあのまま。前の2つがデュオなのに突ダンは4人居ながら音圧がスカスカというか隙間があるのだけど、これがなんか逆に印象。VUの3rdって言いたくなる。

10/22
今までスーデラでしたが、ちょっとこれは…って感じだったので途中退場。こう言う理由で帰るなんてあんまり無い。

10/25
30を超えてからオールってないので、10年以上ぶりか…。
もう朝だし、出演者も多かったので端折るけど、A-MUSICのアヴァンとトラディショナルが混ざった音は印象的。 で、やっぱLOUD MACHINE。短いセットだったけどシメの2曲が相変わらず強烈。多分感情のままの音。
ライブ後に『標的の村』の上映。初見ではないのだけど、ドキュメンタリーだからのシンプルな言葉が訴えるものは、観ている側の感情がヤバい事になる。沖縄の事が日本で共有されるべきかどうか、正直わからんかったりするのだけど、見て見ぬふりは恥だよな。

10/26
Okkyung Leeのチェロの独奏、半端ない。楽器の特性から出る人声の金切り声の様な音から無骨なノイズの様な音まで、万遍ない音。
今、続いてエーガやってたんだけどほとんど観てないw
この後2人卓モノ。Sturmische Ruheは『厳冬から春?、あ、やっぱ厳冬』みたいな演奏。からのJim O'Rourkeは『厳冬からプラネタリウム、でもやっぱ冬からいい感じの春』ってなって、フォークトロニカな展開を見せて、って、結構劇的。
ラストセットは Brunhild Ferrariのソロから、 BrunhildとO'Rourkeのデュオへとつながる。前のセットからここに至る感じは繋がっているように聴こえた。
ここまでは1つの流れに見えたのだけど、終盤のミニマルな展開がReichの「Different Trains」してて、窒息しそうな流れから足が地についた気分になった。明日もOkkyung Lee聴けるんだよなあ。ぶっちゃけ、Jim O'Rourkeとのデュオの前に、短くてもいいからOkkyungのソロ演奏やって欲しいw

10/27
1stのKonrad Sprengerって全く知らんかったしノーマークだったんだけど、機械仕掛けのギターがライヒ的ミニマルというかガムランとか思ってたのだけど、リズム歪ませたところでJeff Millsが出てきた気がして、ぶっちゃけヤられたw
2ndのJim O'RourkeとOkkyung Leeのデュオ。は、予想通りのオルークがコントロールする音小さめの展開。昨夜のオキュンの鮮烈は見えないように見えて、実はかなりの音の動き。この手のオルークのセッションでは出色。これ、Erstwhileあたりでリリースして欲しい。
3rdはphew。トラって立場だけど、スゲーカッコよかった…。イメージにあるドイツな感触からチャリ・チャリの様なハウスっていうか、なんてーか…。そこにその辺りにはない音が刺激して最終的には戻るんだけど、今夜の客層には合わないw、フロア型の音。
違う3セットが混ざり合うって大体1セットだけの印象が強くなるのだけど、今夜のはそれぞれがヤバかった。あんまりあれだけど、今年のスーデラ1のイベントだと思う。 ま、この後更新の可能性はあるのだけど…。

10/28
スーデラで灰野・オルーク・アンバーチ。まあ、この組合せにはさんざん付き合って来たけど、今夜のはこれまでで、明らかにヤバいやつだった。と、思う。もう、それ以外にちょっと言葉探しはちょい無理w
言葉探ししたのでもう一回感想w
昨夜の灰野・オルーク・アンバーチは、最初の灰野敬二のギターの音でこのライブは壮絶になるってわかる。1stの音の鳴らされっぷりがあまりにだったんで、逆にレーセーになってオルークとアンバーチの音を得意のwナチュラルLPFを使って探して、「あああ、こんなの弾いてんのかw」って思った。
2ndは灰野がトイピアノみたいのから初めて、徐々に音楽の形が見えてきて、1stほどはかまさずにオルークの音がウネウネとグルーヴ呼び込んで、なんか全部が心地良くなるという、モノ凄い事に仕上がってた。
しっかしさ、、、今年の灰野敬二は半端ないな。正直「え?」ってライブもあったけどw、それも含めて今年の灰野のライブは常に印象的。
一つ思い出した事を追加。昨夜の1stが終わった時、少しアンコールの手拍子があった。あのセットの熱っぷりに、ライブが終わったように見えたんだろうなw

10/31
近藤等則中村達也&丈青、ピットインのも見たのでわかってたけど、ムチャクチャカッコいい! 激アグレッシヴなクラブジャズって感じに、エレ期マイルスをぶち込んでくる。終始手を変え品を変え。なんだこれ?