2014/08のライブ観賞 15本

8/2
スーデラでPIPAというタイトルのセッションに足向け。 前回の冬場のヤツはセッションってのの一側面のような印象だったのだけど、今夜は上げ下げがコントロールされてるかのようにハマりまくった展開。何度も渾然一体が来たりして、マハヴィシュヌ・オーケストラか?ってなもん。

8/6
スーデラでオルケスタ・ナッジナッジ。 しつこく見てるナッジナッジなので毎度「今回はスルーしても?」とか思わんでもないのだけど、でも結局足向けするのはここ2年ぐらいのいつものこと。
ゲストに原田仁が、ベースじゃなくてもヴォイスで加わる。けど、その前からいつもと違った感じがグイグイしてて、原田が加わって完全に見たことのないナッジナッジ。テンポは保ちながらフリー気味な展開とか、このバンドらしからない感じがヤバかった!

8/8
オレも達也を補充しようと思って、秋葉原のグッドマンで是巨人。なんか今年は秋葉原への足向け多い気がするけど、グッドマン以外には行ってないw 基本、プログレ嫌い。けど、このバンドは好き。プログレのダサいとこが端折られてる。プログレのドコアだと思う。
三者の出す音数が同等じゃねえの?ってな展開含み。なんか、プログレファンを自称してる輩で是巨人聴かないとか、意味不なんだけど、オレが気に入るようだからプログレファンにはアピールしないかも知らんw
「(通称)ベンソン」が想定外にうけなかったってな事を鬼怒が言ってたけれど、それはあれ、客層が多分違うw あああ、こういう文句無しに上手いのって、なんか目が覚める感じになる。

8/9
今夜はピットインを選択。勝井祐二益子樹とユザーンとナカコーのセッション。 ナカコーは卓でSE的かましながらギターでミュート気味のアート・リンジーの様なヤバめ有り。 勝井はエフェクト外した時間が多め。で、エフェクターのスイッチをイジるカチャカチャ音で、異物混入もしてくる。
益子はギター抱えつつのシンセ操作なんてのを当たり前顔。マルチってやっぱカッコいいな。 ユザーンは、実はナカコーとタメとか。これが今夜1番のネタだったかw
あまり誰かが前面というでもなく、全体のどこも消えない感じは、アグレッシヴがあってもそこが落としどころでもない。 叙情的だけどミュージック・コンクレートが来たりして、ちょっと変わったセッションだったと思う。
そういやユザーンが4つ打ちしてそれに益子がシンセでベースをぶち込んできたとこでテクノになったとことか、なんかな。4つ打ちって強いな…。

8/10
ピットイン連荘。勝井祐二とユザーンとチボマットの羽鳥美保。チボマットの人をピットインで聴く日が来るとは…。 唐突感無しの変化とか、ポップなとことアブストラクトの具合とか。何度か一緒にやってるって言っても噛み合わせ良すぎなぐらい。 特に細部が色々聴こえてくる感じ、耳に残った。

8/12
今夜はスーデラって、 秋山徹次と遠藤隆太朗の演奏を観賞。 まずは両者が独奏。エフェクトを端折った遠藤君と、エフェク卜をコントロールしまくった秋山さんってのの対比があって、その後にデュオ。その対比をそのまま持ち込んだ感じが当て嵌まった仕上がりが即興のフォークトロニカとか、思う。

8/15
ピットインの、キーボード(オルガン)のKANKAWA、ドラムの本田珠也、ラッパの類家心平のセッションに足向け。 ファンキーな展開なのかと思ってたけど、現代的な部分やアグレッシヴなのも取り込んだドラマチック。三者とも音がスゲーキレキレで、これはやっぱジャズ奏者のスキルだと思う。
2ndの最後のとこで「アメイジング・グレイス」の演奏からKANKAWAのMC。それは現在の社会情勢に対するもので、「戦争、ファックだ!」と、ハッキリ言った。 狙ったわけじゃないのに、まさかの終戦記念日に相応しいライブ。やられた感半端ない。

8/21
ピットインで朴在千と芳垣安洋。客席が演者を取囲む並びの座席。 どちらもパーカッションなアプローチも用いると言ってもドラムデュオな即興2セットってどうなの?とか、無駄な考え。 そもそも両者とも音色がたまらん。それでの自在なビートを目の当たり。それに加えての朴さんの歌声が良かったな。

8/23
ピットイン昼の部で内橋和久のソロ。マルチスピーカーのヤツ。この時間の薄暗い地下っていうのは気分いい。 即興のエレクトロニカが、エディット感のある音で八方から聴こえてくる。やっぱ変態は楽しいw

8/23
今世紀初の千葉入りw 本八幡のルート14というハコでの大江慎也のソロライブに足向け。 いつものあれ。エレキでロックにブルージーに弾き語り。それに飽きもせずわざわざ千葉まで。大江慎也ってオレのロックの価値観を思いっきりブッ壊した人なので、時々確認しないとイケナイと思っている。
ちょっとだけでもGMに寄ろうかと思ってたのだけど、津田沼まで来て反対方向の電車に乗った事に気づいた…。
まあ、いいや…。

8/29
今夜はクラシックスに足向けして八木美知依&本田珠也の道場というユニットを聴いたのだけど、この2人にもう1人ってのは何度か見てて、けどだから2人ってのはちょっと?とか思ってたら、それまでより自由度が高くて、最初の演奏なんてどこのロックギターヒーローのトリオだ?wってぐらいな展開。
それに続いての演奏は、八木さんの箏が最初の演奏が無かったような音色と歌声交えつつのプログレッシヴ。これが無いとオレは…というヤツ。 本田の叩くのも何度も聴いているけど、あの強い音だけじゃないスキルは最少人数のバンド編成の今夜ので、思いっきりわからされたってなもん。

8/29
で、そんなのかまされながらも、1stでクラシックスを離れてスーデラに移動。ICPオケの数人と井野千野今井のセッション。道場の後にちょっとキツイかもとか思ってたけど、超ベテラン勢の自在も凄かった。いくつかの組合せで硬軟つけつつ、所々に余裕のエンタメも挟み込み。
しっかしさ、ハン・ベニンクってこんなにカッコよかったっけ?ってなパーカッシヴなドラムだった。あれはちょっと、とにかく聴いとけって、思う。次の来日の保証は無いどころか、年々可能性は低くなる。逃したら、ツマラナイ思いするんだよな。

8/30
ピットイン昼の部でハン・ベニンクと高瀬アキのデュオ。 ベニンクはスネア1個のみでエンタメ含みだけど、ナメてるとは全く違うヤツ。スピード感とか、年齢に不相応。 高瀬さんのピアノは前から好きだけどちょい久々。毎度、凛としてるのにジャズの色気満載だし、内部奏法がちゃん理由付け。

8/30
レディジェーンでのネッド・ロセンバーグと八木美知依のデュオに足向け。 どちらも突飛せず、でも探り合う風でも無い。なんて言うのか、息が合ってるっていう言い方が多少しっくりくる。なんか多分、演奏家としての考え方が似てる気がする。
4つの管楽器を使い分けるロセンバーグ。特に印象的は尺八の小さなかすれた様な音でのメロ吹きと少しのノイジー。この感じの尺八独奏のアルバムとか聴いてみたい。 八木さんは昨夜の様なギターヒーローwな展開は無かったけど、エフェクト類が過剰にならないセンスが、流石だと思う。

8/31
スーデラを途中離脱。4セット見て、4セット目のphewのダークにヤられた。あれ、正にphewって感じ。この後のセッションに耳を切り替えられない。