2014/05のライブ観賞 13本

5/1
新世界でのオルケスタ・リブレのライブに足向け。 1stはらしい浮遊感のあるジャズで、リブレを聴きにいくってのはこれを狙ってる。のだけど、2ndはVAを取り込んだリブレという感じで、アフリカンとラテンなのがグイグイした。なんかこのバンドまた一つ発展しそうな、というか既にしたのかも。
ライブ前とセット間のDJがU.F.O.の矢部直だった。ここがカッコいいのかましてて、あーオレ、元々こっち側だった時期あるよなあと思い出し、帰路はつい買ってしまったリブレのアナログ抱えつつ、iPodに入ってたU.F.O.を再生しながらって、なんか90年代を思い出したw

5/2
バウスシアターで大友良英のコア・アノード。 45分ほどを集団でガーッとノイジー。でもフリーキーに振り切れたというのとは違った印象。あれだけ音があると、塊になる部分が多いのだと思う。 藤掛正隆が凄かった。他の4人のドラムより地味な役回りになった感があったけど、あの只管が今夜の土台。

5/4
バウスシアターでマーク・リボーが無声映画にギターだけで伴奏というライブ。チャップリンの『Kid』が昼の部の題材。 映画はなんでもいいやって思っていたのだけど、前方でもリボーの姿は暗闇なので気付くと映画を見る事に気持ちは向いていて、アメリカーナなリボーの伴奏は心地良さと巧みの印象。
5/4
バウスシアターでマーク・リボーが無声映画にギターだけで伴奏というライブ。『紐育の波止場』ってのが夜の部の題材。 昼はアコギで夜はエレキ。なのでわずかにアヴァンな音が混じって、聴くという意味ではこっちが耳に残る。そのせいで暗闇ながらもリボーを凝視して、映画は殆ど見なかった…。

5/5
ピットインでEmergency!&スガダイロー。 サイケなジャズロックのEmergency!にローが加わるのだから、かなり音数は増えるw ジャズの色々をなぎ倒していく凄まじさだったのだけど、このバンドって丁度、オルケスタ・リブレがやらないところだと思う。この二つは芳垣のバランス?

5/10
甲府の桜座で田中泯中村達也。 何度か目にした田中泯の踊りだけど、今夜はどれよりも躍動感。それは達也のビートが誘発したのかどうかオレは知らんけど、あれだけのビートかまされたら、そう思う方がひねくれていないと思う。 ってことでまた、しても、達也のビートはオレの遠出を満足させた。

5/14
吉祥寺のマンダラ2でunbeltipo trio。ウンベルのライブ鑑賞、なんと2年以上ぶり…。 ウンベルはほぼピットインで見ていて、他はスーデラで1回。なのでピットインでの音の印象が強い。比べるとマンダラ2ではガレージな音に聴こえて違和感だったけど、このちょいやさぐれた音も面白。
このバンドはプログレだと思うのだけど、オレはプログレは苦手としているのだけどウンベルだけは気に入ってて、多分それ、仰々しさのマイナスとどうしようもなくグルーヴするからだと思う。するともしかしてプログレってカッコいいんじゃないか?とか考えたりするけど、その結論はwww

5/17
久々にROVOのMDT。客席の妙なテンションと都会のど真ん中でグルーヴが消えていく感じ。に、うつつ抜かした。

5/20
久々にアップリンク。オレの目当てはmnで、今夜の初っ端。今回は余裕で演奏に間に合ったw 『無理難題』を聴いてる時も思うんだけど、ノイジーだけど、ノイズというよりアヴァン的。音が動くんだよなあ。その動き方がそう思わせる。スゲーカッコいい。2セットぐらいは余裕でこなせそうな気がする。
続いて今夜のメインの白波多カミン。まるで女子高生の様に見えるのは前のセットがオッサンコンビだったからとは、言わないw 予備知識無し。で、ギターで弾語るカミンの歌を聴く。地声の高さが歌声の高音域を安定させていて、ブレたりヴィブラったりしない。
最後、まだタイトルの無い新曲をピアノで弾き語る。それまで歌詞には全く反応できなかったのだけど、この曲は残る。終演後にCD買わなかったけど、この曲が録音されたらCDを買います。
大トリはトリオ編成な非常階段。なんとか階段を聴く事は多いのだけど、バンド名のだけのヤツは多分2回目。しかも、ドラムレスだし、JOJO広重はギターじゃなくてアナログシンセの様な鍵盤。
って、感じなのだけど、高周波な音が脳に直接グイグイと音刺し込んできて、参った。ホント、一瞬これはマズイって思ったw 徐々に耳が慣れるに従って音を聴き取れるようになった。ああいう構成をこっちは座った状態で接した。けど、鑑賞に落ち込む前のとこで音がビリビリしてた。

5/25
結局新代田のFeverに足向けした。早めに終わればスーデラにハシゴと思ったけど、叶わず。 Co/SS/gZの再開の報から1年ほどか、まあ、それから待ち続けた日なので。
ロックはリフ。それの思いっきりイメージが Co/SS/gZで、CDでしか聴いてなかったあの音から面子が1人欠けてるけど、今夜の音は聴きたかった音、だった。し、選曲とゲストを見れば、その欠けた1人に向けたライブでもあったはず。
完璧な仕上がりのライブってわけじゃなかったけど、優等生な態度を求めていないので、その辺はニヤニヤしながらw

5/26
ガレリア・ホールというところでブレス・パッセージというヤツ。田中泯と姜泰煥とジム・オルーク中村達也田中泯の独特な舞踏はこのホールでは座席によって色々と厳しいのだけど、あの動きが時々目に飛び込んでくるだけでも目と気を引かれる。
開演前、個人的には今夜は居なくてもいいと思ってたジム・オルーク。この人がいると、行くところがなんとなく読めてしまうのでちょっとって気分だったのだけど今夜はうまく消えていて、あああ、そうきたか!、これをやられると逆にヤバいなw、とか、思ったw
2年か3年ぶりに聴いた姜泰煥はミニマルとロングトーンに圧倒されるけど、一番の魅力は音色。あの音色でサックスを鳴らしきる。し、時々鋭いのかましてくるし。 K-POPとかオレは知らんし興味もないけれど、こんなに優れた奏者がいる韓国のそういうところはスゲー興味深い。
で、今夜の中村達也は静と動の起伏。ビートの振り幅の表現力が圧巻。結局達也のビートに毎度ヤラれる…。

5/30
仕事サボって桜座まで来たのは正解っていうライブだった。やっぱオルーク無しの方が、この面子の本領が見える。 姜泰煥の音の持続、 田中泯の裏と表、中村達也のビートの編み込み、どれも明らかに東京より鮮明だった。

5/31
帰ってきて今夜は住処から近いロッカールームで花田裕之の流れに足向け。 花田がその時の気分でアコギだけで弾き語るこのシンプルは一見生々しいかも知らんけど、卓越したあのギターを聴いてるとなんかこっちが酔っぱらっているかの様な気分になったりする。