2014/04のライブ観賞 12本

4/1
高円寺ショーボートでの遠藤ミチロウ中村達也のタッチ・ミーに足向け。オレにとってミチロウをライブで聴くというのは2009/8/25のスーデラでのこのバンドのライブが初で、そこから始まってるのでタッチ・ミーはマジ特別。ミチロウがギターかき鳴らしつつフォーキーとパンキーで歌って、それを達也がビートでサポートする。一見色気少なげだろうけど、2人の過剰な色気がバンド最少人数でワンマンを成立させる。 ミチロウの歌の言葉を改めて聴くと、なんかその辺のロックに「どうよ?」と言いたくなる。ま、オレは何のカンケーもないけどさw
ミチロウの歌が、多分2人が出会った頃とは違う音も取り込んでしまった達也のビートだけでサポートされるのを聴けるというのは、なんてーのか、自分にそれがダイレクトしてくるのが、「オレは天国の扉を叩き壊す!」と、歌われるのが、いい年こいたオッサンになったのにいつまでも片足がそこから抜けなくてそれに困ったフリをしつつ、でもホントはずっとそのままでいいはずというかそうしていたい、と、思わせているのだと思う。

4/3
ピットインで郄橋悠治&内橋和久のU9。 内橋のギターとダクソフォンが繊細にスゲー多彩するんだけど、高橋さんのピアノが抑揚の効いたタッチなのに起伏していて、単単なのに淡々してない。
2ndはU9にphewが加わる。照明も含めてダークなトーン。色んな抽象的と的確の入り混じり。phewの歌声ヤバすぎる。

4/4
下北のDaisy Barでのband HANADAのライブに足向け。 グッドマンで見た時の様にアダルトでミドルなグルーヴのロックなんだけど、ハコの音のカンケーかなんかで結構ガレージ気味。で、終盤はサイケな展開もあって、落ち着きと跳ね上げの幅で結構耳がやられた…。

4/6
ピットインのHAMMER PUNCH K×J×T.というライブに足向け。エレなトランペットの近藤等則とドラムの中村達也とピアノの丈青の三者のセッション。 まあこれが、かなりヤバめ。あまりの展開で、1セットで終わったと思ったw
1人でエレ期マイルス・バンドのアグレッシヴをかましている様な近藤、休みなく叩きカマす達也、見た目とは違って思いっきりピアノに感情叩き込む丈青。 音のエネルギーが半端ない。マジで後期のコルトレーン・バンドとエレ期マイルス・バンドが一つになった様な1stだった…。
ちゃんと2ndもあってw、切れずに演奏された1stとは違って、3つの演奏。丈青がジャズを持ち込んでの変化を取り込みつつ、でも、1stのテンションと変わらずな演奏。 更にアンコールまで応えて、三夜分ぐらいの音数が一夜のセッションに持ち込まれていた。

4/9
代官山UNITでのATRのライブに足向け。 意外にイマイチ音圧は無くてATRの音はUNITにはまってなかったと思う。けど、フラストレーション発散の場としては機能してて、張り切ってモッシュしてる若い連中を見ていると、ライブの持つ役割の一つを再認識。

4/12
時々興味深いのがあって、いつか足向けしてみたかった甲府の桜座。で、今夕、中村達也のドラム独奏というかなり興味深いヤツに足向け。 が、遅れてたどり着いた。というのも、開演予定時間を一時間間違えてた…。なので確か18時40分ぐらいからの参加。
そこからアンコール含めて21時過ぎまで達也のビートにまみれた。アヴァン得意なオレとしては、こういうライブは経験がある。ので、勝手にそれに近い想定をしてたのだけど、達也のそれは違ってて、摩る擦るの色付け無しなほぼリズムの構成だけの直球。
それだけで2時間。いや、構成は結果的な話で、赴くまま、が、それなんだと思う。 あー、やっぱヤバいな。達也のビートはワイルドなのに歌ってた。
しまったw 21時過ぎじゃなくて20時過ぎだw また時間間違えてるw 今日はダメ過ぎるwww

4/14
ちょい久々のスーデラ。1stは間に合わなかったので、2ndの広瀬淳二と芳垣安洋のデュオから。 ピーピーする広瀬のテナーとビリビリする芳垣のビートでこっちはヒーヒー。鮮烈なフリージャズかまされてしまった…。
3rdはTo\Toというデンマークのドラムのデュオで、微熱気味なライヒの様なミニマリズムから最終的に和の祭り太鼓の様な圧。エレでノイジーな仕掛けがあったりして、なんかちょいダサいんだけど カッコいいという変な感じだったw

4/20
昨夜のLOUD MACHINE & 西村組、恒松さん抜きという布陣に若干不安だったんだけど、カトケンのギタースキルがかなり、で、 居ないなら居ないでのやり方を見せつけられた。
オレの願望は思いっきりスルーされた選曲だったけどw、このバンドでは聴けないと思っていた「Theme」が聴けたし、実は個人的にはあまり好まない「Heaven」も三線入りってのがカッコ良かった。して、「Scars」〜「Loud Machine」というシメはやっぱ最強。

4/21
今夜のナッジナッジはゲストに主にラッパな辰巳光英を加えて、序盤はそれを活かすっていう感じで微熱なグルーヴ。パーカッションと金管楽器の相性の良さと、辰巳がテルミンとかなんかエレキなヤツの仕掛けが面白い。が、終盤はナッジナッジらしく上げ捲る展開で、結局はヘラヘラしてしまったw

4/26
色々で遅れて秋葉原のグッドマンに辿り着くと、ASTROが強烈なハーシュノイズかましてて、しばし呆然。音圧にニヤニヤする余裕無しw して、doravideo + PAINJARKがレーザーをかましながらなので視覚で気を惹かれたけど、実はノイズの多様もあってクラクラになった…。
で、トリのmnだ!って思ったら、なんか客足の動きが? へ?、終わり?? どうもmnは二番目だったらしく、まさかの今夜の主役を聴かないという帰路w ま、こんな事もあるよなw

4/27
レディ・ジェーンで八木美知依の独奏、というヤツに足向け。 2セットを箏のみ、まあちょい仕掛けはあるのだけど、即興とかニック・ドレイクのカバーとか歌唱を交えた自身の曲とかを聴いて、八木さんの演奏を聴くってのは音の粒を聴く事だな、と。そこを聴かせる演奏というのは希有。

4/28
合羽橋なってるハウスに初の足向け。 足向けしないハコがあってもいいと思うんだけど、妙に今井トリオが見たい度数が上がって、渋谷の反対側まで遠征。 伊東篤宏のオプトロンと鈴木學のエレクトロニクスの上で、今井和雄のギターが丹念に曲を弾いたり外れてかき鳴らしたり、と、いうジャズ。
一見不器用に見えるオプトロンが実はかなり色々だったり、鈴木のエレクトロニクスはノイジーとは違った機械的な発信音が多々だったりと、このトリオからは多様な音の方向が聴こえる。
そこの上のエフェクトしない今井のギターが音楽の二面性を見せている様で、でもこれが混ざり合ったモノとしてハッキリしているようにも思えて、って、考えるだけ無駄か…。