My Favorite CD (2013 Best10+?)

今年も勝手に考えて勝手に公表。追記で補足。
順位無し 大体リリース順、じゃなくて購入順か…。








Caetano Veloso 『Abracaco』
新生代との邂逅『ce』路線の3作目にして最後とか? アメリカから始まったロックがそれぞれの地域の色を持つことでアメリカ音楽では無くなった。事をハッキリさせた作品。透明感とリズムのセンス、更に妙に浮き上がるギター。
・Billy Bragg 『Tooth & Nail』
初めてBilly Bragg単独名義の作品を手にした。キッカケはJoe Henryプロデュースという事なのだけど、Dylanを含む現代アメリカのアメリカーナなSSWの作品のどれよりも、吸引力が強い。
・Elements of Life 『Eclipse
あまり気づかないようにしてたけど、実はLouie Vegaが結構好きかも知らん・・・。んー、なるべく気づかんフリしてたけど、時々目に留まっていて、今年はこの作品はなんとなく買わないとイケナイ気がして、買ってしまって、ラテンなハウスのアッパーがコンセプトアルバムとして思いっきりかまされると、参ってしまう・・・。あ、でも実は結構フュージョンです。
・Mudhoney 『Vanishing Point』
余計な事をしない。只管磨いてきたバンドとしてのやり方、パンクが、そのまま。
・Steve Coleman & Five Elements 『Functional Arrhythmias』
Steve Colemanは座って観賞させるジャズとは違う。ひそかに継続されてきたM-Baseって、現時点でのジャズの一つの到達点だと思う。ジャズはまだ進んでいる。
Ghostface Killah 『Twelve Reasons to Die』
ヒップホップという欲求を全部満たすぐらいの音。インストも良いので、デラックス盤がお勧めです。
・Rokia Traore 『Beautiful Africa』
4年ぶりの新作。前作はアフリカンの洗練をこれでもか?って魅せつけた作品だったけど、今作はそこから少し揺り戻って、その分自然体。それでも欧米ポップでは及ばない洗練が満載中。
・Rachid Taha 『Zoom』
ヨーロッパ在住のアラビアンが作り上げた全部含みのロック。越境という意味では随一。
Juan Atkins & Moritz Von Oswald 『Borderland』
オレはMVOに夢中です。この人のセンスには全く逆らえません。デトロイトのレジェンドJuan Atkinsを上手く活かしたこの音にはニヤニヤしかないです。
Kanye West 『Yeezus』
この人の作品も、今回初めて手にしたパターン。しかもまたそれがインパクト。これはヒップホップの可能性が入りまくりの、ある意味前衛的な作品。なんかな、名前が大きすぎるとチョイ避けてしまってっての、ホントよくないな。今までR&B側からのアプローチが先導していたアメリカン・ブラックの溶解が、ここでまた混沌。
Elvis Costello and The Roots 『Wise Up Ghost』
The Rootsって、ジャジーなヒップホップってところから始まってるけど、まあ、ラップなのでヒップホップではあるなと思っていたのだけど、それ以外ヒップホップ的なのはあんまり感じなかったりしてたのだけど、Costelloと組んだこれで、初っ端のQuest Loveのビートにこれは間違いなくヒップホップの音だな。とか、気づいた。一見水と油だけどこの作品は傑作。90年代からのCostelloの作品としては間違いなく最高傑作でしょ。
Van Dyke Parks 『Songs Cycled』
実はVDP単独名義もこれで初めて手にした。これ聴いて、Brian Wilsonのことがよくわかった。
The Flaming Lips 『The Terror』
あのライブはしょうもなかったけど、このアルバムは現代性溢れまくりで何度も繰り返した。ホントここ数作のこのバンドの作品は耳捉えられまくり。でも、もうライブは行かんかも…。
Melt-Banana 『Fetch』
これは、殆どのアヴァンギャルドを吹っ飛ばすパンク。圧倒的。
Nils Petter Molvaer & Moritz Von Oswald 『1/1』
またしてもMVO。こっちはラッパのNPMとのデュオ。NPMは現代のMiles Davisの様な音を作ってきたけれど、元々MVOにもそのセンスを強く感じる。その2者で作ったこの作品は、それぞれの延長線上。
Dip - 『Howl』『Owl』
もうこれは2作とも、でしょ。ロックの疾走感で固めた『Howl』と、長めの曲を並べることで独特のグルーヴを作った『Owl』。2作の色合いは違うのに、2作とも聴かないと気がすまない。
池田亮司 『supercodex』
あああ、これは、、、言葉が無いです。池田亮司って若干めんどーだった人の音がここまでわかりやすく、けど、間違いなく池田亮司という音してて、、、。あ、言葉あるじゃんw
・山内桂 『HoFuNeM』
自主制作映画のサントラで、会場売りのCD-R。そういうやつだけど、山内桂の今まで集大成の様に色んなものが詰まっていて、繰り返し繰り返す。
・サンヘドリン 『「好」の5W1H
ライブでも吹っ飛ばされたけれど、サンヘドリンとしての新作もかなり強烈でした。すみません、個人の趣味なのでハッキリ言うけど不失者よりこっちです。圧倒的にこっちです。すみません。
・Orquesta Libre 『plays Duke
昨夜買ったばかり。まあ、買う前から聴く前から好きになるってわかってるのって、ちょっとスリルに欠けるけれど、やっぱこの音は好きな音の一つ。
一応ベスト10みたいなののつもりだけど、オレはオレの思う感じで選んでみたら21枚になった。ここから削るという作業は非常に困難なのでやらない事にした。これでも一応遠慮してるんだよなw
今年もいろんな事がありまくり。最悪の1年だったかも知らん。クソなレイシストどもが増え続け、ファシストが総理大臣。狂った時代に入りつつあるんじゃなくて、既に狂った状態。色々見てればわかるけれど、結局、ちゃんとした人を選挙で選ぶしかマトモには戻せないよ。とにかくウチナーは名護市長選。そしてオレ等東京側は、今度こそちゃんとした都知事を勝たせないと。
ま、とにかくこんな時代でも結局音楽は楽しかった。それだけでもよかったのかも知らん。
ってことで、では。
(^o^)v