2013/12のライブ観賞

12/2
スーデラ。ヘンリー・カイザーの2daysの初日の1stが終わったとこ。まずカイザーとジム・オルークがデュオがヤバめのアメリカーナ。続いてカイザーと灰野敬二。すげー多彩なカイザーとガレージな響きの灰野。んー、これはいい感じ過ぎる…。
セットの最後は揃い踏み+カイザーの南極映像。
ツイートしてると2ndが始まったw 1stの最後の演奏は、カイザーの持ってきた南極の氷の下の映像と3者の共演。ここで灰野はギターから卓モノに替えていて、その音がなんかアザラシとかの声でも模しているかのようだったりして面白かったし、途中からのヴォーカルが美しい。
カイザーは映像を知っているので音楽をコントロールして、オルークが色を付ける。といった感じ。 1stで一番印象に残ったのはカイザーと灰野の2曲目、ブルースなヤツ。スゲー嵌ってた。なんかローレン・マザケイン・コナーズとか、思い出した。
2ndは3者揃い踏みで、序盤、エフェクトを殆ど使わない掻き均し。ここもツボでヨダレ状態w その後は灰野とオルークがデュオでカイザーの南極映像と共演して、更に3者で南極映像との共演。で、アンコールがカイザーのソロ。だったと思う…。
ぶっちゃけ、最初は「南極の映像?、そんな環境ビデオみたいなの要らんだろw」って思ってたのだけど、あの映像凄く面白かった。見たことの無いものが多々。なんかラッセンが書いたようなファンタジーな映像とかもあって、思いっきり見入ったw

12/3
今夜はHenry Kaiserの2daysの楽日に足向け。スーデラ。 1stはカイザーとクラリネットを持った坂田明のデュオから。落ち着いた渋さもあるけど、やっぱアヴァンだなw
次はそこにジム・オルークと山本達久と坂口光央とカイザーの南極映像が加わる。最初の演奏は明らかに曲。しかも耳に覚えがある。が、思いだせん…。その次は多分即興。 休憩中にあの曲がストーンズのって事を知る。あー、、、そうか!、と、納得。
して2nd。最初の演奏で坂田さんは座ってヴォーカルに専念。映像はなんか古い映画のヤツっぽくて、まあこれはあれ、『平家物語』だろ。このライブ見たこと無かったので、ここでそれの一部を見れるとはついてる。あ、DVDもってたな。今度見なければ…。
その次は多分即興。って、まあここまで、最初のデュオ以外は、ハッキリ言ってエレ期Milesだった。なんか音楽の小宇宙がスーデラにあった。今までエレ期なMilesを思うものって色々あったけど、今夜は坂口のキーボードの音が正にあの頃のあの音色で、モノ凄く効果的だった。
アンコールはここまでエレベを弾いてたオルークがカイザーのギターを持ち、カイザーがエレベでデュオ。って、ここでのオルーク、完全にDerek Baileyのそれ。はあああああ、ここに来てこれが聴けるとは…。ニヤニヤしながら涎が出た。

12/5
Giovanni Di Domenico / Jim O'Rourke / 山本達久

12/6
丸の内線に乗り込んだ
昨夜はライブに足向けで、今夜もライブに足向けなのだけど、時間を少しこじ開けたので国会議事堂前に向かう。わずかな時間でも、自民党の敵としてカウントされに行く。
まあ、ライブ観賞そのものをキャンセルしろって話しかも知らんが、それはないw
チケ代払ってなくて予約のみのパターンなので、それはちょっとな。チケ代支払い済みなら良かったんだけど…。
8:45に離脱。2ndに間に合うか?

12/12
今夜はスーデラ。の、六本木通りを挟んだ反対側、EXシアターというところに足向け。エルヴィス・コステロ3daysの中日。 なんか、スタンディングのチケットもシッティングに変更という変な感じがあって、まあ多分スタンディングでは困る客入りだったって事なのかも。
あの曲とかこの曲とか聴けて、でもあの曲とかその曲が聴けないという、当たり前。選ばれた観客がルーレットを回して演奏する曲が決まるのだけど、全部がそれというより、決まった曲の後に続けてコステロがやりたい曲が演奏される。
選ばれるのは女性ばかりwなので、手動で回す巨大なルーレットはイマイチ回転しないw コステロはサーヴィスで客席に下りてきたりするのだけど、それはナンパだったりもするw
で、まあ、正直、昔から聴いている曲ほど、やっぱ懐メロだなあという感はあった。それを引き立たせたのは、今年リリースされたThe Rootsとの新作からの曲で、これが明らかにカッコいい。あー、来週Rootsくるよなw ここ、上手くスケジュールして共演して欲しかったw
懐メロとは言ったけれどコステロのギターがささくれた音を出す時は耳に残るし、コステロってギター上手いんだなとか、今更思ったw 2回のアンコールも含めて終わったのは22:15とかで、2時間半オーバー。長丁場だったけど、エンタメも含めた色々があったので全く飽きなかった。

12/13
サンヘドリンって何年ぶりかな? して、ここまでだったか?ってぐらい、灰野敬二はエレキのみ。1stにちょろっと足元のエフェクトでってのあったけど、ヴォーカルはマイクすら用意されてなかった。これ、意味わかるかな? 灰野が自分のバンドでエレキだけっての、わかるか?
オレは1年前の静寂以来の2回目のグッドマンだったのだけど、なんかスーデラに居るかのごとくカウンターでアルコールあおり続けながらという態度だったけど、まあ殆どなんか固まって接しているのを見て、勿体無いなあって、思った。露骨にパンクも来たのにな。よく座ってられるなあ。オレは無理。
音楽はもっと自由に楽しんでいいはず。コステロの時、隣のオッサンのあまりの変な具合の嵌り方は正直苦笑だったけど、カッコつけない気持ちで音楽に触れるという意味では、あれ、上っ面の反対側なんだろうな。
サンヘドリンはな、ドラムが吉田達也でベースがナスノミツルなんだよ。一見、灰野の色と違うリズム隊はアヴァンでのどうしようもない強烈な凄腕で、それの上だから灰野はギターだけに全身出来るんだと思う。んです。この三者がやるのが強烈過ぎるロックになるっての、もう、な…。

12/14
色々考えて、LRではなくAXに足向け
LRに移動中。当日あるよな?
森やん、あんな風にギター投げたらダメだ!w
ハシゴ達成!
普段からロック、ロックうるさいオレの原点はThe Modsです。当時CMに使われてた「激しい雨が」から始まってる。そこから10代の間、と、そこも少し越えてた間はモッズをずっと聴いてた。けど、ある時期から耳離れた。
今夜のAXが初のモッズのライブへの足向け。知らん曲多数。だけど、知ってる曲もいくつも出てきて、あーあーあーって気分だった。殆ど休み無く続いているこのバンドの凄み。今でもAXサイズをこなせるってちょっと予想外。
まさかの「Garage Wonderland」何てのもあったけど、「Hey!! Travis」と「Loose Game」は鳥肌。あー、これが聴けてしまったか。でもまだまだあれとかそれとか、聴きたいのあるんだよ。それはまた、かもな。
して、モッズを選んだので諦めたソウル・フラワー・ユニオン。けど、18:00から始まったモッズが19:30過ぎぐらいで終わったので、慌てて移動開始。LRに辿り着いて当日券を支払ってインしたら、中川敬が喋くり中で、新曲から演奏を聴くことができた。
今年も年末にソウル・フラワー・ユニオン聴けてよかった。やっぱこれが正しい年末の過ごし方だと思う。で、まあ実はオレは魂花のライブで一番カッコいいのはJIGENの「秋田音頭」だと思ってて、今回もそのカッコよすぎるグルーヴにヘラヘラしてしまったw
昨夜のSFU、フロアでなんかトラブってたのは知ってたけど、ツイートで大体わかった。オレの近くでもやたら指笛鳴らして暴れる酔っ払いがいてうざかったので、気分転換でタバコかましにフロア離れたらソファにモヒカンが全力で潰れてたのだけど、あいつがそうか。
オレの近くにいた客も指笛野郎がウザくてエスケープしてきてて、なんか、ライブの楽しみ方についてまたしても考える。
結局フロアに戻る時は指笛野郎のいないところに行くことで面倒を回避。皆さんも、面倒がいる時はさっさとそこを離れる事を推奨します。酔っ払いは客にはどうにもならん。

12/15
第2回 プロテスト・フォーク・ジャンボリー

12/19
某ハコでの某ドラマーの2daysは、毎年あって毎年通ってたのだけど、今回は我慢した。我慢したのは今夜のチケットを買ったからで、まあ、そら我慢しなくてもチケ代なんとかなるけどさ、でも年末はやっぱり物入りで、今回だけ我慢した。
我慢して今夜はO-EASTに足向け。The Rootsって度々来てるけどBNTばっかでなんかなあって感じだった。けど今回はOEって事で、これはここはこれだろ、と。BNTでやってるってのがあったので、まああんまり客足ないんだろうと思ってたら、かなりのパンパンだった。
序盤はイメージ通りのジャジー気味なヒップホップ。まあ確かにこれならBNTで座ってっての、あるな。当然これを求めてきてるのでニヤニヤしながら過ごしていると、終盤に差し掛かった辺りからのカバー含みの色々のところがアゲアゲで楽しすぎる。
ガンズとかゼップとかやるんだぜ? もうヒプホプとかR&Bじゃなくてロックだしファンクだしレゲなダブだし、なんだこりゃ?って、楽しすぎるって。
客側の上がり方も楽しくて、コール&レスポンスとかもう皆参加してんじゃないか?ってぐらいで、もちろんオレもw んー、こういう感じ好きだな。今夜のRootsの客は皆楽しんだはず。

12/23
今日「My Japan」を聴ける事、一緒に歌えた意味。
偶然かな? わからん。ま、帰ってから色々つぶやくつもり。
OXYDOLLな、もうな、カッコよすぎでなんか多弁不要だけど、少しだけ記録。
バンドとしては、勿論NONの歌が先導。そこにYOUのメタリックで方便なギターが響きまくる。これはヤバいギター。それが出来るのはGUNとTATSUYAのリズム隊がブッといからだろ。参ったな。1年前もカッコよかったけど、今夜のは今のパンクの意味。
「My Japan」の歌詞、わからんと意味わからんだろうけど、1223という日にこれを本編とアンコールでかましてくれることが、発狂寸前。お勉強の左の人達とパンクの違いはここ。
まあとにかく、全編カッコよくて、ショーボートにあのまま300時間ぐらい居たかった。あーこれ、マジだから。
スピード! スピード!

12/24
Go for the Party!
高円寺連チャン。大江慎也のバンドスタイル。最大のXMASプレゼント、「Get Happy」。恥ずかしながらも泣いたかも知らん。この曲を聴くというのはオレにはそれぐらいの出来事。
イブイブとイブが至福過ぎたので、明日とかイヤな予感すらする…。けど、この二日間の音はそのイヤな予感すら仕方無いと思えるよ。

12/25
お歳暮貰いに代官山のUNITに足向け。マエバリ・ヴァレンタインのライブ。あめりかーな・チェンバー・ロック。に、少しプログレ、少しツェッペリン、微かにアヴァン。濃すぎる2日間の後だっただけに、なんかてこんなにツルツルなロックてのも丁度よかったかも。
もうオレにはオルークがプロデュースした以降のWilcoとして聴こえる部分が多くて、あーこれはそっちのファンが聴いたら狂喜するだろうなあ、と、思った。なんかね、スゲー爽やかだったぞw

12/26
今年はあんまり足向けしてないピットイン。で、大友良英の4daysの初日を観賞。 今夜はテニスコーツとタップの村田正樹とのセッション。 これが、、、年忘れ抱腹絶倒ってなことに…。テニスのさやというヤバいのが大活躍!
大友の優しいアヴァンや、ゲストの熊谷和徳と村田のタップバトル、更に客席側から下山のイーグル・タカがハーモニカを鳴らすなんて展開あったのに、さやの大ボケ、それに突っ込む植野、、、と、今年一ぐらい笑ってしまって、なんかよくわからんくなった・・・。
けど、やっぱさやの歌声は残る。あー、あんな人なのに歌声はモノ凄く響く。
そういや一年前のライブ、オレはその時寝転がってマッサージを受けていたさやのすぐ近くに座ってて、勿論、見て見ぬフリしましたw その後引き摺られているのを横目に見つつも、無反応を貫きましたw

12/27
大友良英4daysの2日目に足向け。ピットイン。1stが大友のピアノ独奏。2ndがSachiko Mと大友のFilament。3rdが吉増剛造と大友のデュオ。かなり強面な感じ。
1stのピアノは勿論華麗にジャジーなってわけはなく、ピアノをフィードバックさせてドローンという感じ。あーこれはモロに好みだw 心地良い。
予想外に客席の埋まっている状態でFilament。あー、こんな状態でFilamentか…。って思ったのだけど、今夜のFilamentはいつもよりガッツがあった。つーか、めちゃくちゃ良かった。もうこれ、所謂名演の類だろ。ここまで表情豊かな音楽だっけ?ってぐらい、多彩。
3rdの吉増さんと大友は、音楽の範疇とは違ったパフォーマンス含み。まあ、この組合せ見るのは3度目ぐらいなので想定内。ここはやっぱ、吉増さんの表現者の業みたいなのを感じる。休憩中に勝手に始めてしまうところとか、枠が嫌いな人だと思う。
残り2日はあまちゃんバンド。ここは足を運ばない。まあもし行きたくなってもチケット完売済みだし。凄いねあまちゃん

12/29
今夜が今年のライブ観賞の締め。スーデラ。の、六本木通りを挟んだ反対側の音楽実験室な新世界。芳垣安洋のピットイン2daysを我慢できたのは今夜のこれがあるからで、その芳垣が率いるオルケスタ・リブレに、ピアノのスガダイローとタップのRONxIIを加えたライブ。
新世界は結構小さなハコで、ステージ前は2mぐらいの堀状態になっているという変則なのだけど、今夜はそこに足場を作って、RONxIIがタップする。このハコの如何わしい感じが、確かに想像の中のハーレムという雰囲気。
演奏されるのはデューク・エリントンの楽曲。まあ、古い曲たち。音楽としては古いスタイルの一つ。けど、これをあえてあまり余計を加えずにというやり方なのに、音楽の個性がクッキリしている。古い?とか、全く思わなくて、ただただ、ジャズという枠の中で異端になっている。
不思議。オレ、元々フリージャズが好きで、そうじゃないジャズはそんなに好まなかったのだけど、しかも今更エリントンって思わんでもないけど、リブレのやり方は偏屈なオレも楽しませてくれる。あー、やっぱ、ジャズからも離れられん。ま、わざわざ離れる必要は無いよな。