2013/9のライブ観賞

9/6
今夜もスーデラ。1stはモジュラーシンセ使いのThomas Ankersmit。音響的からアグレッシヴまでノイジーした後、ドローン気味な展開。客席の四方に配置されたスピーカーがバッチリはまったセット。音の動き方が半端無かった。
2ndはJim O'Rourke。ラップトップでのニカ。この感じのO'Rourkeらしい荘厳なフォークトロニカみたいな感じなのだけど、なんか音が瞑想的になってきた。
3rdが今夜のメインのPhill Niblock。同時に映し出される2つの映像と、ドローンな音を扱うミニマル。Reichの「Four Organs」が変化し続けるような感じ。とめどなく音が流れ続けるのを長時間浴び続ける。圧倒される。
途中でギターを扱うO'Rourkeが加わってNiblockが抜けて、なんてのもあって、最終的には演奏者は居なくて音と映像が続いて、音が止まって映像だけになって、戸惑う客席を楽しむという、イジワルだったw

9/9
今夜もスーデラ中。1stのrabbitooというバンドの演奏が終わったとこ。ジャズ系としては若手な年齢層のバンドで、コンポジションにこだわった感じ。オーネット的だったりプログレったりで、フュージョンしてる。ちょっと曲によって、バラつくかな。あと、ソロはもうちょい、尖ってる方が…。
2nd終了。このセットが今夜のメイン、 Gatecrash。ジャズが下敷きで、グルーヴだったり、歌心だった。色々だけどあまり捻らない状態が効果的になってたし、やっぱジャズ系らしく個々のソロアプローチの聴かせどころがガッツリしてて、結構長めのセットだったけど丁度、だと思った。
そういやなんか今夜は珍しく女性客率が高かった。どこかに女子ジャズの島田奈央子でも居るんか?、って思ったw

9/12
ちょい久々にピットイン。天鼓内橋和久吉田達也ナスノミツルで avantgarion。ナスノはゲストで、今日は休みの向島ゆり子が本来らしい。ギャンギャンな感じかと思ってたら、天鼓が歌詞を歌うロックバンド。アヴァン色はあるけど、予想外がスゲーカッコイイ。不満は座って見るって状態だけ。
2ndは灰野敬二のソロセット。こっちは?って思ったら、ハーディガーディでドローン。ニブロックの印象が残っている中、だけどスゲー美しい…。20分程の短さだったけど、かなり、だった。しかしピットインで灰野ソロが聴けたり、ドローンのセットが聴ける日が来るとは…。
3rd。最初に灰野と天鼓の無伴奏デュオ。ここも、歌。なんかこう、ヤバいとこのヴォーカリゼーションでも成り立つ2人の歌って、知ってて知らんもんを聴いてしまったって事。なんか何だろ今夜。
して、とりあえず天鼓がオミットしてインスト陣が揃ってのセッション。灰野はギターに専念。灰野と内橋という強烈な個性の絡み。と、吉田の打数。さらに重低音駆使じゃないパターンのナスノのベースのフレーズの多彩。して天鼓が加わってのヒートアップ。勿論アンコール有り。もう、なんか全部だった。
しかし、やっぱ、灰野にも似合うベースはやっぱ、ナスだよなあと、つくづく…。あーでも別に 不失者じゃ無くて、久々にサンへドリン聴きたいな、と。 とか、Johnny Cashを聴きながら考え中。

9/15
今夜はラママに足向け。1stは快速東京というバンド。若い。見た目にロック感が全く無い。ファンの子もそんな感じ。が、音はパンクに近い感触。デカイ音が似合う。時々の機会で若いバンドを見るけれど、それらと違って今時の捻くれ感すらなくて、あー、これは逆にってヤツか?
2ndはBP.。90年代のバンドが再始動らしい。G&Voのイチマキが元CotDだとか。ほー。って思ってたら、このバンドはもろにオルタナ。バキバキの変化。こういうロックは久々。イチマキのウィスパーな歌と対比でもう1人のG&Voのパンキッシュ。物販でCD2枚買ってしまった…。
3rdがthe原爆オナニーズ。勿論今夜のお目当て。1stと2ndがそれぞれの持味をかました後だったけど、原爆はさすが!、だ。帰路のオレはヘロヘロで溶けていた…。これがずっと貫いてきたパンク。参ったか?、オレは参ったぞ!

9/10
今夜はアースダムに足向け。5セットある内の前半の3つで帰ってきた。なんか妙に腹減るし、個人的なメインを見てかなり耳やられた。
最初の2セット、アダアとカルキというバンドらしい。ロックなんだけど、演奏するってところの力の入りまくりの音は求心力あった。 3rdがBlastro。近々ダウトからアルバムがリリース。その宣伝で元C.C.C.C.とか元G.I.S.M.っての目にしたら、これはもう見たい聴きたい。
ノイジーな卓モノ2人とドラムが30分ほどをずっとガーっと。一方的なまでの音像。ハーシュノイズ?かも知らんけど、ビートの半端なさでドコアだと思う。なんか、ライアンみたいだ。投球制限なんてのを小馬鹿にして、常に全力で投げ続けたライアン。Blastroはそんな感じだったな。
先行発売の『From the Beginning to the End』を購入して帰宅。腹膨らませてこれ書きながら再生中。ライブの音圧の音量で再生ってのは出来ん。けど、あそこで聴こえなかった音を聴ける。のが、良い。

9/20
代官山のユニット。今夜の前座は山川冬樹なので、ここからちゃんと見たくて、なんとかなった。サブステージみたいなの作ってて、そこで山川のパフォーマンス。なんかホーメイからどんどんアヴァンを取り入れたって感じの山川。この男、エロカッコいい。
して、EP-4。が、EP-4が2セット構成で、間に中座(って言うんか?)の伊東篤宏。打ち込みと思われるビート走らせつつオプトロンでガーガーする。オプトロンのノイジーを上手くDJのスクラッチ風にしたりして、あー、こういうのもやるんだ。と。
で、EP-4。スゲー面子w 2セット構成とは言え、短めのセットなので丁度な感じ。やっぱこのバンドファンクなのだと思うけど、なんかなかなかどれとも違う。スゲー独特。山本精一がギャンギャンしても、グルーヴのが印象に残るし。なんかホント変なバンド。だからまた見たいw
ライブのオマケで7インチがもらえたのだけど、これ、、、入る時じゃなくて終わってから配って欲しかったな…。

9/22
代官山ユニットのBuffalo Daughter20周年記念ライブに足向け。実はこれが初のBDのライブ観賞だったのだけど、前売りが売り切れって状態だったので、まああ、結構キツイ状態だった…。
自らも言ってたように、BDって日本でのオルタナの先駆けの一つだと思うんだけど、オルタナっていうののどれよりもキャッチーがある。今日再認識。ガッツリしたロックのところがまた凄いキャッチー。縦横のグルーヴといい、多彩なゲストといい、なんか詰まりまくりなのにでも何故かの軽さがたまらん。
しかし、、、金曜のEP-4Kraftwerkの「放射能」をカバーして、今夜のBuffalo Daughterは「アウトバーン」のカバーを披露。なんか今年ってモノ凄くKraftwerkな年だな。なんだろなw
今夜のライブもオマケ付き。PLAYBUTTONというヤツらしく、直径45mmのバッジなのだけど、これに音楽が入っている。しかも今夜の立花ハジメがゲストの演奏と、日暮愛葉かゲストの演奏の2曲。

9/26
今夜はLRに足向け。現面子でのLOSALIOSのラストライブ。 歌が無いのに、アンコール含めて2時間オーバーが成立。グルーヴを伴う音楽多々あるけど、LOSALIOSのほぼロックだけでのグルーヴは独特。ゲストのGOMAディジュもちゃんとバンドに納まってた。
そりゃ今夜で一端の終止符ってのは寂しいけど、LOSALIOSは絶対次があるわけで、今度のベースはKenKenでギターに百々じゃねーか?とか、妄想するのも楽しい。あーでもその前に、Dirty Heat PartyとかJoy Heightsとか、再始動して欲しいな。
って事で、中村達也が叫んでた「世界平和!」を思い出してニヤニヤして、アルコール掻っ喰らい中。

9/29
今夜は吉祥寺のGBに足向け。1stがHHR THRILL LOUNGEというバンドで、日本のロックらしいメロとサイケ含みの硬質な音。2ndは鮭酢豚というバンドで、笑わせ含みの緩めの進行だけど、メロコアがあったり歌謡な感じだったりと、バラエティー
してLoud Machine。+1。正直ほんの序盤は「ん?」と、思う感じだったのだけど、それを抜けてからのたたみ掛けが圧巻。ドラムが2つになるってこういうことか、と。ロックが思いっきり自分に叩きつけられてくる。西村がこのバンドをあえてパンクと称しない意味がなんとなくわかった。
音が凄い。混じりの具合が音圧になって、元々アヴァンを得意としてるオレの耳の穴かっぽじって体を揺らしやがる。強制的かも知らん。そのくせちょい切ない。あの曲が「Hope」かな? 最後は「Scars 13」〜「Loud Machine」っていう鉄壁。これがオレが今一番好きなバンド。