芳垣安洋 4DAYS 二日目 - PITHECANTHROPUS ERECTUS

今夜も当然ピットイン。まずは面子のコピペ。
芳垣安洋(Ds)青木タイセイ(Tb)渡辺隆雄(Tp)塩谷博之(Ss,Cl)斉藤”社長”良一(G)スガダイロー(P)水谷浩章(B)
この面子でやるのはCharles Mingusの曲。のみ。んー、曲のタイトル全部覚えている気がするので書いてみる。
1stは、「いつもの」、「直立エンジン」、「オレンジ」、「ドルフィー!」で、2ndが「カノン」〜「原爆落すな」、「フォーバス知事の寓話」、「ジェリー・ロール」、アンコールが「エリントンむっちゃ好き!」だったはず・・・。んー、多分大体あってるはず。まあこれ見てわかるように、オレは曲のタイトルはこんな感じで記憶する。いつもはこのあいまいな記憶で正式なタイトルを調べているのです。けど今夜は「カノン」以外は曲もタイトルも耳に覚えのあるヤツばかりなので間違いは少ないと思う・・・。
まあ、Emergency!を知っていれば、今夜のがどんなか?は想像できるはず。あのサイケなジャズから大友良英がマイナスされるけど、その分3管が色を付けるし、更にローのピアノがガーっと、くる。あーいや、3管の色だけじゃなくてソロのスペースもたっぷりあって、特に渡辺のラッパが冴えまくってて、あー、Mingusの音のイメージにバッチリしてた。のを、横で、ソプラノとクラリネットでジャジーを一番持ち込んでみせる塩谷のスムーズさ、が、凄くクール。して毎度のタイセイは、ボントロで色々フォローしつつ、フルートがヤバい。まじでタイセイのフルートはヤバい。これホントだから。最初の曲から切れまくってた社長のギターは、若干音量抑え目だったのだけど、この人がもっと多くの場所で聴かれると、日本のアヴァンなギターのところ、実はかなり充実しているということを知らしめられるんだけどなあ。まあオレも芳垣と演奏しているのしか聴いた事無いけど、社長のギターは聴くたび、もっとタイミングがないもんか?って、思う。と、その社長と同じぐらい派手なローのピアノはそこそこ機会があるけれど、今夜の芳垣とのバトル状態のところの見応え聴き応え半端なくて、ローがガンガンとピアノを鳴らしまくっても、芳垣が全くちぎれない、どころか、ちぎりに入って、ちぎれそうな瞬間が何度もあった。日本のピアノで最もイケイケガンガンなピアノでも、マジな状態の芳垣には簡単に太刀打ちできない、と、思った。まあ、そんな派手に鳴り捲るジャズを、水谷のベースがきちんと納めるのだけど、「カノン」から「原爆落すな!」につながるとこの独奏、が、アコベの最も美しい音色って感じで、いやあ、あそこの緊張感とあの音色と、聴いていると、ああ今聴いているのはジャズの両極が入っているな、と、思った。