芳垣安洋 4DAYS 初日 - 芳垣安洋x大友良英

芳垣安洋 4daysの初日。ピットイン。しかし、こう、当たり前の様に書いているけど、ピットインで4daysって、実はなかなか無い。と書けば、芳垣安洋という人がなんなのか?って、少し気づくんじゃないだろうか?
初日の今夜は大友良英とのデュオ。大きな話題になっている『あまちゃん』効果が客足という形で期待された。が、なんかいつもの感じの客入り・・・。いやまあ、あの中に『あまちゃん』で大友良英を知って足を運んだ人もいないとも限らんです。
1st、冒頭のMCで↑の様なネタも交えたMCをかまして、演奏。芳垣と大友がデュオで即興。この組合せで、ガッツリ2セット。っての、なんか初めて見る気がする。
2セットとも、2つの演奏。いきなり最初の演奏で乳酸溜まりそうなギターへのアプローチをかます大友。「2ndの最後みたいな演奏だったw」と、自ら言ってしまう位のヤツ。大友のギターも多彩ではあるのだけど、割と振り切れてしまうタイプで、結構極端な音になるイメージなのだけど、それを飽きさせないようにしてしまう芳垣のドラム。こっちは全く持って、極端の間がちゃんと埋まっている。あー、凄いよマジで。擦り摩りも得意なのだけど、オレはそれも大好きだったりするので、そこから始まってガッツリと叩きだすところまでの感じ。至ってからの、また次を探してもう1回ピークを作れる感じ。やっぱ、明らかに、この人は突出していると思うんだけどなあ・・・。
1stは割りとロックっぽい感じのグルーヴになったのだけど、2ndは冒頭MCでサンバのネタ話があったからだと思うのだけど、芳垣がそのリズムを持ち込む。その上の大友のギターはアヴァンにギャンギャンしまくるので、Arto Lindsayの音楽みたいな2面性を見せた演奏の後、あ、来たな。と。大友のギターが「Lonely Woman」する感じ。大友らしいフリージャズのニオイ。が、ここ、それでガツガツって感じでもなく、結構変化していた。のも、芳垣があの手この手色々してて、否が応でも簡単に直情させなくて、面白かった。
アンコール。は、まさかのあの曲!っていうと、『あまちゃん』のテーマ曲って思われそうだけど、違う。なんとJim O'Rourkeの「Eureka」。だったと、思う。多分あってると思うけど、オレ、時々勘違いしている事有るので、、、ONJOでやってた曲である事は間違い無い。それを、芳垣が久々にトランペットを演奏。ミュートしている。まあそりゃ、音がぶれてしまう事はあるのだけど、こういう遅い曲ほど難しいはずだし、アンコールだから固い事なしでいいと思う。して、ミュートを外してオープン。ここら辺からは音がバリバリし始めて、そのうちバスドラとハイハットでリズムをたたき出して、更にラッパを片手に持って吹きつつ、片手にスティックを持ってドラミングが始まる。かーっ、カッコいい・・・。して、ラッパを置いてからの圧倒的なビートの炸裂具合。ここの段階でまだこれだけの音かましてくるか・・・。やっぱ、明らかに、この人のドラムは・・・。