ジムO 六デイズ:その二 大学時代の作曲

Jim O'Rourkeの6daysの二日目。まあ当然ながらスーパーデラックス。
今夜は3セット。1stは『みず の ない うみ』のライブ。個人的には実は、O'Rourke名義の作品だと、この辺りのが気に入っている。一番繰り返したのは『Long Night』で、まあこういう作品っていきなりおおお!っと思ったりはしない。なんかなんとなく聴いているうちになんとなく聴き続けたりする。あーでー、「みず の ない うみ」の再現は、スクリーンにジャケットと似た雰囲気の映像とO'Rourkeの音。で、客席の周りを打楽器的な小物を持ちつつあちこち移動しつつ他の演奏者達が音を鳴らす。あー、こういうの、なんか微妙だけど、でも正にこればかりはその場でしかわからん雰囲気。なんかどう考えてもU-zhaanのはちょっとふざけが入っていたと思う現場を目の前したのたけど、まあそれ、さすがU-zhaanだな。思わず半笑いで「ひでえ」って言ってしまったのでU-zhaanに一瞥喰らったけど。
2ndは「エスター叔母」。これ、曲名なのだろうか?、よくわからん。ここではO'Rourkeは演奏じゃなくてタクト。それも、プロジェクター式な投射。なんか五線譜が並んだやつと、モノクロな黒人女性の写真を扱う。まあ、図形楽譜の一種なのかも。これを見つつ、他の演奏者達は1stと同じようにステージから外れて動き回りつつ音を出す。感覚的には硬質なフリーインプロ。ちょい短めだったけど、ちょっと久々な気がするこういう音が相変わらず好き立ったりする。
3rdは「弦楽四重奏&発振器」ってやつで、弦楽の4者、、、って、そら当然か。と、ラップトップとタクトのO'Rourke。このセットは2曲で、最初の葉結構きつめのドローンという印象。なんかLa Monte YoungかJohn Caleがやりそうな感じ。わずかに変化はあるのだけど、聴いている印象はカラフルにはならん。で、その次のは、ドローンと言うよりはミニマル感が強い。ここは終盤に向けて気づけるように音がヒートアップする。弦楽って、生音の良さがより強い楽器が揃っているのだけど、それをあえてO'Rourkeが違う音色にしていて、んー、生音をそのままマイクで増幅したほうがいいんじゃないか?って、思ったりもしてたのだけど、結局思いっきりその世界観に没頭していた。あーこれ、CDにしてくれんだろうか?
今夜も3セットともかなり暗めの照明。だけど、なんか、スマホマンを見た記憶がない。なんでこうも突然客席がいい感じになったのかわからんけど、まあこれが本来当たり前だと思うのだけど、そのおかげで音を聴く邪魔を感じなかった。