Ohanami & Spleen

昨日まではKraftwerkへの熱に浮かされた状態。で、今夜はチョイ久々にスーパーデラックス。まあ、いつもの大体の自分の感じだと言えるのだけど、果たしてKraftwerkを3回も見た後で、SDLXらしい感じの今夜のライブ、に、対してオレの耳、大丈夫か?って不安。
今夜は3セットだったのだけど、1stは見られず。2ndは、ギターのSamuel RouanetとピアノのGiovanni Vergaというドイツ人のコンビ。まあ、全く知らないパターン。そこにドラムの池澤龍作とヴィブラフォンの山田あずさという日本人の演奏者が加わる。まあ、この2人も全く知らない。
演奏が始まると、いかにもフリーインプロ的な音。昨夜とのギャップを感じつつ、ってしていると、演奏はフリージャズ的になる。フリーインプロとフリージャズがどう違うのか?って言われると困るのだけど、感覚的な話。です。あーたぶん、Vergaのピアノが多分その気分させているのだと思うのだけど、Rouanetのギターがアヴァンにギャンギャンせず、捻くれたラインの単音を弾くのが印象に残る。池澤のドラムもフットワーク軽くスピード感があるし、山田の音も楽器のもつ特有が聴き取れる。あー、なんか、不安だったのが、このセットで上手い事払拭してくれた。
3rdがドラムの山本達久とスティールパンの町田良夫のOhanamiというユニット。そこそこ聴く機会のある達久だけど、いつも誰かの名前のライブに加わっているという感じだったので、達久のユニットという事に対する興味が大きい。町田の方は一応数年前に一度演奏を聴いているのだけど、正直な話、その事をあまり覚えていなかった。
で、やっぱ達久のヤバさはここに来てどんどん増えている。抜群のスピードと、けどそのスピードで誤魔化さない一音の印象とかを撒き散らす。例えばそこに、わかりやすい、よくあるようなパターンも持ち込むのだけど、そういうリズムの心地良さってのを再認識させる。町田はスティールパン以外にスティックでパッドを叩くタイプの電子楽器とラップトップも扱っていて、その音がKraftwerkの記憶を呼び起こしたりするのだけど、それをOhanamiがいい感じに壊してくれる。あー、ちゃんとこういう演奏を楽しむことが出来て、なんかホッとしたりしている。