Jad Fair, Norman Blake and Tenniscoats Japan Tour 2013

痛恨とか、時々思う。と、それを何とかしたくなる。が、まあ、大体どうにもならん。が、音楽のとこは、ちょっとなんとかなる事あって、Jad Fair、なんかまだ見てなかったっての、結構痛恨。が、なんでそうなったか?って思ってみると、わかった。なんかオレのボキャブラリーの中ではJad Fairってのはそうとう見かける名前。ビッグネームですらある。が、探してみてわかった。オレはJad Fair名義のCDを持っていない。まあ厳密に探したわけじゃないのでもしかしたら出てくるかも知らんけど、とりあえず見つからん。けど、1/2 Japaneseのはあった。でも2枚。そのうちの1枚はここ1か2年ぐらいの間に買った『Half Gentlemen / Not Beasts』で、改めてそれ聴いて、1/2 Japaneseのパンクと、チープなエレクトロニカの様なのとか、スゲーかっこよくて、ライブ見る以前に痛恨だな、と。
で、昨夜と今夜のライブのうち、今夜を選択。まあホントなら昨夜を見て、今夜はSDLXの方に行こうかと思ってたのだけど、今夜はテニスコーツが共演。あー、これはどうしてもこっちだよな・・・。
最初はLe Ton Mite。全く知らん。なんか外国人のオッサンと、日本人の演奏者達。Le Ton Miteがバンドなのかあのオッサンの事なのか、わからん。して演奏。は、チェンバー・ポップ。あー、これはちょっと・・・、と、若干キツイ気分。なんかこの隙間をこの気分で聴くのか、と。か思ってたのだけど、なんか結構、心地良い。音楽の雰囲気と、短く演奏される曲と、が、妙に良い。んーまー、スタンディングでってのはちょっと違うのだけど、でもこの30分ほどの演奏、心地良くニヤニヤ。
つづいてテニスコーツ。何度かそのライブを見ているけれど、いつも普通にステージしない。あそことかそことか、こことか、で、さやと植野隆司がいる。のだけど、今夜はキッチリとステージ上。あー、こういう縛りはテニスコールの面白さが少なくならんか?って思ってたのだけど、結局どーであれ、やっぱこのユニットは吸引力が半端無い。さやの歌声に惚れるし、そこにピッタリする植野のギターの音が心地いい。のを聴いていると、Le Ton Miteのオッサンとおねーさんが加わる。その場で打ち合わせて、コーラス。この2人が抜けた後、今度はNorman Blakeがコーラスで参加。あのTeenage FanclubのNorman Blake。を、こういうハコで目の当たりにするのはなんか変な気分だけど、まあ実はTFCの名前は知っていても聴いてはいなかった。けど、90年代のある時期、確実に影響力を持ったバンドだったので、オネスティーの大きさで見るのはちょっと変な気分。して、Blakeの後はJad Fairに変わって、ここもコーラス。あー、こういうタイミングでその初見をするとは、、、なんかいいじゃないか。この後はJadとNormanが揃ってコーラスしたり、Le Ton Miteのオッサンのステージを横切ったりとか、まあ色んなのを取り入れつつ、テニスコーツのセットは終わるのだけど、どんなのとでもコラボして、出来てしまうテニスコーツという一見なんでもないヴォーカル&ギターのユニットは、やっぱり実は凄い。
して、Jad Fair & Norman Blake。Jadがギター&ヴォーカルして、Normanがドラム。で、3曲ほどやって、持ち場を入れ替わる。というのを何度か繰り返す。Jadはあのアヴァンなギターで、歌う。ロックする。つーか、パンクする。スゲー、カッコいい。いや、ホント、マジでカッコいい。あーここにはベースはいらないな。あのギターと的確なビートで十分だった。そしてNormanが歌う時はアコギで、Jadが叩くのだけど、これが、、、Jadのドラムは、まあ、ちょっとこれは、、、ってなのだった。のだけど、邪魔じゃないか?ってすら思うのだけど、それを気にも留めないようにNormanは歌う。TFCの音楽の文章での説明しか知らないそれ、その文章から想像出来るようなメロのある歌は、ちょうどJadの歌と別になっているかのように、聴こえる。なんか、出来すぎじゃねえのこの組み合わせ?って、いちゃもんしたくなるぐらい。
えー、最後の方で、Jadがギターのネックを、っての、やるのだけど、これは多分毎回やるんだろうな。ネタを仕込んでるんだな。思わず「くだらねー」って、言ってしまったのだけど、勿論これは言葉のそのままの意味ではない。こういう事を仕込んでるのが、なんか、「くだらねー」って言って、笑いたくなる。