Marc Ribot's Ceramic Dog Japan Tour

ライブの邦題は『マーク・リボウのセラミック・ドッグ』。リーボーだったりリーボゥだったりリボーだったりリボットだったりしてきて、今はリボウですか。めんどい。が、まあ、渋谷クアトロに足向け。
Ceramic DogはベースがShahzad Ismailyで、ドラムがChes Smith。どっちも知らんかったりするけど、まあ、そんなもん。
色々端折って言うと、このバンドはアヴァン・ロックだった。色んなスタイルを閉じ込めているけれど、アヴァン・ロックと言ってしまった方がスッキリする。でもって、オレはRibotは大好きで、むかし「じゃずじゃ」で『Requiem for a What's-His-Name』が紹介されて、気になって手を出して、そのヘンテコに「はああ?」と思いながらもなんかそれから続けた。特に好きなのは『Don't Blame Me』で、ジャズの有名曲を独奏したこの作品のヘンテコさは、多分一生聴き続ける。けど、『Party Intellectuals』は殆ど聴かなかった。ので、まあ実はオレはCeramic Dogはあまり好きじゃない。あーもしかしたらこれがリリースされた頃の自分の気分がこういう音を欲してなかったのかも知らん、と、思ったのだけど、今夜のライブのまでに聴き返しもせず、新作も手を出さず、だった。で、今夜のライブを見て、わかった。Ceramic DogでのRibotは、そのヘンテコな個性が出ていない。アヴァン・ロックとしての面白さはあるのだけど、Ribotのギターを聴くという面白さはあまり感じなかった。まあ、それは序盤で気づいたので、その後はRibotを意識せずにアヴァン・ロックとして接する事で終わりまで楽しむことは出来た。
しかし今夜のクアトロ、パンパンだった。偽キューバンなバンドの時も混み混みだったのだけど、あの時は音楽がノレルという楽しみがあるので、ラテン的なのが好きな人達が集まったて考えるとこうなるんだなーって思ったのだけど、Ceramic Dogでもこんなに集客するのか・・。所謂アヴァンなライブに足を運んできたけれど、その経験で言えばRibotとは言え、こんなに客が来るのはちょっと意外。この人ら、日本のアヴァンなのにも足運んでみればいいのに。実は結構マトモな奏法のRibotと違って、もっとヤバいの、あるのになあ。でも多分、そういうのを求めているわけではないんだろうな。この辺の微妙なさじ加減が、集客ってののキーだと思う。