三田超人スタンダードを歌う vol. 2

ヒカシュー三田超人清水一登のデュオ。を、クラシックスで観賞。
時々の機会で清水の演奏を聴く事はある。フリーマンはヒカシュー以外だとマキガミサンタチをピットインで見たぐらいだけど、ちょっと面白いギターを弾く印象はあった。ので、今夜のタイトルでフリーマンが歌うっての、まあそうは言ってもギターも弾くんだろ?って思ってた。が、違った。全くギターを弾かない。ほぼ歌、のみ。ちょっと民族系な縦笛をちょっと吹くこともあったけど、清水のピアノのみをバックにした、シンガーとしてのライブ。まあもちろん歌い手としてやってきた人ではないので、上手い!ってのとは違う。無理をしない歌唱と、少しコミカルな動きと、くいだおれ太郎を意識したかのような格好。まあ序盤は、これはちょっと違ったかなあとか、思わんでもなかった。こう、特にヒカシューのファンってことでもない立場でフリーマンの歌をメインに音楽を聴くっての、んー、その歌声にこう、うつつを抜かすともならんから、音のみに意識を傾けて目線を下に向けつつって、なんか違うし。って、なってたのだけど、序盤を抜けると何か知らんけどそういう事はどうでもよくなって、ジャズとかアメリカのスタンダードな楽曲とかを、シリアスとは全く違う方向で歌うフリーマンのやり方をニヤニヤしつつ、聴けるようになった。歌うって、色々あるわけだけど、これも1つのやり方っていうか、今目の前でそれを聴いているって事を特別にしようとか無理しなかったっていうか。あー、なんかまどろっこしいな。単に楽しかったって事。清水はガッツリとしたバッキングとしてのピアノと、時々フリーマンに歌声を重ねる。なんかコミカルなのもやる。清水のイメージにそういうの無かったのだけど、フリーマンと2人でライブするってのが、そういうの、持ち出しやすい気分だったんだろうか。なんとなくニヤニヤが続いたままで聴き続けたライブだったけど、「あーあ、やんなっちゃった」を引用する辺り、確実に今日という日のライブと記した感じがした。