Massacre

今年は下北ガーデンへの足向け、多い。今夜はMassacreの初日。客層見て、あー、そうか、、、やっぱMassacreってレコメンディッド系扱いなんだな・・・。
元々のドラムはFred Maherだったバンドだけど、再始動時からだったか、 Charles Haywardがドラムになって、ギターはFred FrithでベースはBill Laswellというオリジナルな面子。まああ、ヨダレの出そうな面子。まああ、とにかく、Frithをライブで聴きたかったので、ホント不思議なぐらいここまでタイミングが合わなかったのだけど、オレは『Clearing』という、あまりにも美しいアブストラクトを聴いて以来、Frithのギターをライブで聴きたかった。し、This HeatのHaywardがドラムだし、そしていまやプレイヤーとしてもかなり気になる存在感を知る羽目になったLaswell。が、揃い踏む。
と、結構テンションの高い状態での観賞だったのだけど、思ったのは、クオリティーの高いアヴァンギャルド、という事。Frithはそつなくアヴァンな音なのだけど、それは破綻しないので、刺激というところは少し足りない。あーまあ多分、これまでに自分がどういうライブを聴いてきたか?で、この辺の音に関する感想は異なると思う。とか、考える余裕を持ちつつ、していると、後半あたりになってLaswellがベースを持ち替えて、ここから音が重低音のヤバいのになった。あー、きた! これ、この音がLaswellだよな! って、思う。服がビリビリユレる。たまらん。ここまでLaswellもアヴァンの強めな音だったのだけど、ここからはここ数年何度も見ているLaswellの持ち味が出てきて、Jacoを思わせるセンチなのも、カマす。んー、この音が出てきてニヤニヤしてしまうのが、多分今のオレの趣向なんだと思う。
1時間半ぐらいの本編と、2回のアンコール。なんとなく1時間ちょいぐらいのライブだと思ってたので、トータル2時間ほどの演奏を聴けたのはちょっと意外。まあ例えば今夜のライブが大きなインパクトを残したかって言えば、そうではないのだけど、とりあえずFrithの音をどんな形であれ耳にすることが出来たし、Laswellはらしさでニヤニヤさせてくれたし、Haywardは見せ所みたいなのは多少足りないのだけど、休み無く音が続く感じと、シリアスな音楽の中に少しのユーモアを持ち込むセンスがよかった。ので、Haywardのソロライブ、行きます。