Wilco

木曜の出勤時、iPodで何を再生しようか考えて、Billy Braggの『Tooth & Nail』を選択。Joe Henryがプロデュースという若干意外な感じ。が、実はBraggは名は知っていても殆ど聴いてなくて、単独名義を買ったのが『Tooth & Nail』が初めてで、その前は昨年、Wilcoとの『Mermaid Avenue: the Complete Sessions』で、まあ、なんか全然聴いてないのだけど、『Tooth & Nail』は音も含めて凄く良くて、なんかビリビリする。してその日の夕方、スマホでツイートを見ていて、SDLXにWilcoのMikael Jorgensenがゲストでというのを見て、おおお、と思ったのだけど、予定があり足向けできず。あー、そうか、今Wilco来てるのか。まあ、来るっての知ってたけど、けど、前回に続いて今回もゼップだったので、なんかなーと思ってスルーしたんだよなあ。とか、思ってて、なんとなく検索すると追加公演がAX、と、知って、「へ?」と、思い、結局ローチケで今夜のチケットを購入・・・。
アメリカーナとポップ、そこに時々加わるアヴァン。大きな目当てがNels Clineってのが本音。勿論Glenn Kotcheも、だけど、曲を演奏するという事なわけだから、そこにNelsが何を持ち込むのか、が、聴きたい。Wilcoとしてのヤバいギタリストとしての音は、一応CDで知っているけれど、ライブで確認するそれは、ギターのヤバさは、多分アヴァンとしての音の持込の方が大きい。その色付けを、O'Rourkeが絡んだ『Yankee Hotel Foxtrot』の様な録音物ならではのものとは違って、ライブに持ち込むってのを多分Nelsが大きく担っている。ドラムにはGlenn Kotcheという、ここもかなりヤバい人なのだけど、音楽の性質上、Glennの音はNelsがやる事とは異なっていると思う。まあとにかくそのNelsの音を一番気にしつつWilcoというバンドの音を聴いていると、このバンドが今時の真ん中なのかオルタナなのか、よくわからんくなる。含みがモノ凄く多い音。まあ間違いなく、現在の最も優れた演奏を持ったロックバンドの一つ。