Oren Duos!!

元々は全く名前も知らなかったOren Ambarch。けど、共演者の方の名前で足向けをしてから4年連続でその演奏を聴く為にスーパーデラックスに足向け。個人的に、ジャズ耳ってのは、音の聴き方だけじゃなくて、こういうリンクのところが重要だと思っている。
1stはAmbarchとJim O'Rourkeのデュオ。卓モノのO'Rourkeと、卓モノとギターのAmbarch。まあ、エレクトロニクスなセッションってとこ。展開としては、こういう状態でO'Rourkeが絡んでいる時らしいセット。この場合、組み合わせによって主導権が変わるのだけど、まあこの2人だとどうしてもO'Rourkeが持っていた、と、思う。気難しさと恍惚。
2ndはAmbarchとJoe Taliaのデュオ。このTaliaが全く名前を知らないパターン。しかも、Ambarchはドラムも叩く人であるにもかかわらず、このTaliaはドラマー。一体?って思ってたら、Taliaの小気味いい感じのスピード感がカッコいい。小手技を使わず、殆どテンポを替えず、グルーヴを伴ってビートを弾く。これを力技でやればドコアみたいになる。けれど多分これをセンスで叩いている。あーこれ、ロックな客席ならそこら中で飛び跳ねるヤツいそうだな。その上のAmbarchは、1stは大人しくしていたとでもいう感じにグイグイとエレクトリックに響かせてきて、この2セットでAmbarchという人の持ち味の幅を一気に見せつけられた。
してアンコールと言うより、オマケ的な3rd。は、3者揃い踏み+John Duncan。先の日曜にDuncanのライブがSDLXであったのだけど、興味深い気分ながら六本木通り挟んだ反対側に行った。なのでここでDuncanも聴けてしまうという、結構な、ラッキー。
そのDuncanが只管同じ言葉を繰り返す。それを気にしているかいないかよくわからん3者が音を発し続けるのだけど、なんかGavin Bryarsの「Jesus's Blood Never Failed Me Yet」が今の音で繰り広げられているように聴こえる。あの音の中でガッツリとした存在感のDuncan。ん、やっぱ、声って、モノ凄い楽器だな。
日曜にもSDLXでAmbarchのライブがあるので、勿論足向けの予定。今夜はちょっと客席がさびしかったので、日曜は灰野敬二フォロワーでもう少し賑わうと、なんかカンケー無いオレも安心する・・・。