こだま和文 from DUB STATION@新世界 vol.7 『それから、2年』

スーパーデラックスに向かう感じ、ながら、そこじゃなくて、六本木通りを挟んだ反対側の音楽実験室な新世界に足向け。
『それから、2年』は、もちろん311から2年ってことだけど、個人的にも前回こだまのライブを見たのが、2年前の新世界。311の1月ほど前だった。あれから2年経ってのこだまとDJ YABBYのリディムの2人きりでのライブ。独特の空気感。緩いと、言ってもいい。こだまはそれを造りたいのだと思う。多分それは、311以前よりも、その感が強い。あくまでもレゲベースなリディムの上を、ラッパだけじゃなく親指ピアノや鍵盤ハーモニカ、そして喋るという事を、パッケージして『こだま劇場』を作り上げている。YABBYが福島県富岡町出身である事は、こだまにとっては自分の事のように感じているのかも知れない。だから何度もその事を口にして、YABBYに対するこだまなりのエールを送ったのだと思う。頑張れとか、つながるとか、そういう事とは違うこだまの考えでのやり方。明日で3年目に入る311の前夜、実はもの凄く人恋しそうなこだまの音は、どうしようもなくタイミングだったと思う。