広瀬・加藤・井野・芳垣

職場を出てVinyl Japanへ。うっかりチケットの購入を逃してしまったTelevisionの追加公演が狙い。それとあわせてGang of FourとMassacreのチケットも買って、散財・・・。まあ仕方が無い。で、その足でピットイン。テナーサックスの広瀬淳二、エレキなギターの加藤崇之、アコベの井野信義、ドラムの芳垣安洋によるセッション。オレは広瀬の『the elements』というアルバムがかなりかなりかなり好きで、なので足の向けやすい範囲で広瀬のライブを見たいのだけど、何故かそうも行かない。たまたまあっても、既に別の予定があったりして、ちょっと運が無かった。あーでも昨年末にピットインでノイズ電車で見たけど、まあれはパフォーマンス含みのライブだったので、広瀬の音を聴くという満足は無かった。
1stと2nd、どちらも30分ほどの演奏。演奏を引き伸ばしたり、時間が短いからという理由で無理やり演奏を、という事を端折った形。しかしまあ、この2セットとも鼻血な気分。とにかく広瀬のテナーの音がヤバい。あーまー、一応ログを連ねてきたように、それなりにいくらか高名なサックス吹き聴いてきたけど、オレの耳には広瀬が一番ヤバい。ソプラノ張りのあの高音のヒット具合、が、ぶれないの、が、ゾクゾクする。そこに変態なギターの加藤が絡み、井野さんアコベらしい感じをあまりしないので一見消えているようでだけど実は広瀬や加藤とタメ張る感じの主張。けど、なんかピギャーピギャーなアヴァンとは違う。フリーインプロな静的もあるし、ジャジーなのもちょろっとあったり。なんかよくわからんのだけど、インプロのヤバいのが精査された感じ。で、やっぱ芳垣だなあ、と。こんなセッションだとドラマーとしては力任せにドカンドカンしそうだけど、なんか妙にマットな音にしていて、けど音がものすごく速い。変態な加藤に引けを取らない変化の持込。やっぱオレはこの人が叩くのが一番だと、思う。