Swans

2年前の3/15にクアトロでライブの予定だったSwans。が、311の影響で来日中止になって、「なんかなー」とか、思った。まああの時は半端無いやばい状況だったけど、デモそんなときだからこそライブを見たかった。という気持ちだったはず。
で、2年越しの来日なのだけど、今夜1回のみのライブ。しかもハコは代官山のUNIT。サイズが小さくなっているのは何か変な気分だし、しかもなんか余裕を持った客入れ、とか。ふうん・・・。
昨年リリースされた『The Seer』は印象深い作品で、けど2枚組というボリュームなので通しで2回ほどしか聴いてなかった。ので、チケット購入後改めて聴きなおしたりしたのだけど、やっぱりこのアルバムはかなり、だった。ので当然期待は大きい。
が、しかし。余裕を持ったってのは騙された感あって、そこそこUNITに足向けしているけれど、その中でも余裕の無さは1、2を争う、って感じ。
2時間オーバーで大音量と予告されていた通り、2時間半ほどの演奏と、大きな音。が、それほど大音量だったという感想は残らなくて、っても、もちろんかなりの音圧だったのだけど、全体の音のバランスのよさと、演奏がキッチリと纏まっていて、やさぐれたものが殆ど無い、と、いえるものだったから。だと思う。音楽は暗黒ドローンなプログレ、という印象。ノイジーはあるけれどノイズとはちょっと違っていて、ロックな高揚感とも違っていて、思わず体が動くようなグルーヴも少ない。けど、そういう感じなのに、飽きる感じにもならなくてなんか変な気分だったのだけど、今思った事を並べてみてなんとなく気づくのは、要するにこういう音をライブで聴いた事がなかった。一応形容はしてみたのだけど、何かにあてはまるってのとは、ちょっと違った。凄かった!、という感想とは違うけれど、このモヤモヤした感じはちょっと後を引きそう。