鬼怒無月 3DAYS 楽日 - Salle Gaveau

昨日のある時間まで、今夜の選択肢の一番手は何も見に行かないことだった。今夜行くと5連荘。もう、ちょっとそういうのはキツイ。ってのが本音。しかもライブって続けてみると、ライブを見る事に慣れてしまって、間があってなんかちょい久々って感じで見る時と比べるとどうしてもちょっと、って、思ったりする。ので、あまり連荘はしたくなかった。けど、気分次第でグッドマンに行こうかと思っていた。が、昨夜の1st後、休憩時間に今夜のチケットを買ってしまった。のです。
Salle Gaveauを見た記憶はあるのだけど、ハッキリとは覚えてなかったりする。まあでもつまらないという記憶は無いのでそれなりに楽しんだはずだと思って調べると2010年の8月。その時は吉田達也がゲストで入っていた。して、その自分のログを読んで、今夜も大体同じことを思った。アコなプログレ。音楽としてはロックとは全く違うけれど、変化していく感じが曲としてあるというの、それをプログレ的、と、思っている。って事は3夜とも形態の違うプログレを聴いたって事に、オレとしてはそういう事になるのだけど、スゲー楽しかった。プログレは苦手と事ある毎に何度も書いているのだけど、なんかこうやってそこからの影響でプログレしている人達の音楽は面白い。のです。「今日は昨日の1/10の音量で」と、鬼怒が言ったように昨夜とは全く違う音量だし、音色も違う。けど、聴く感じはあんまり変わらない。けど、やっぱりこの音は体に直接訴えかけるってよりも、頭の中で租借しようとしてしまう。でもそういう聴き方も久々な感じで、そうなるとちょっと嫌味っぽいこの言い方も実は面白かったという事を言いたいって事。なのです。アコとは言っても実は鬼怒はエレキを弾いているってのもなんか面白い。あー、2ndの最初にアコーディオンの佐藤芳明とデュオした時はアコギだった。この3daysで1曲ずつアコギを使った。のです。
Salle Gaveauは鬼怒のバンドだけど曲はそれぞれの持込らしく、でも音色に変化は付けないので統一感がある。そういえば1stの中の1曲だけ、鬼怒がピアノの林正樹と1小節ずつソロを取り合ったところは結構珍しくジャズしていた。その林とかアコベの鳥越啓介は、その楽器自体はジャズで重宝される楽器だけど、この2人の音はあまりジャズ的じゃない、と、思う。それぞれ単にピアニスト、ベーシスト、だった。そういう色の無い感じが濃いのばっかりを知っている耳には逆に個性的に聴こえてしまう。っての、ちょっと面白かった。
なんかキレイな音のライブだった。こういうのもたまには聴いておいたほうがいいのかも知らん。そういえばなんか今夜がこの3daysで一番客が多かった気がする。それは意外な感じ。なのだけど、明らかに初日中日と客層が違っていて、なんかそれも面白い。あーそういえば3日間来たらCD-Rプレゼントってのは、なんと自己申告制だった。このとぼけた感じが鬼怒らしい気がする。しかもそれ、こういうのって大体入場時かライブ終了後にやるのが通例だけど、「帰りだと色々あれかもしれないので」みたいな理由で休憩時間に配布。勿論キッチリ貰ってきた。のでここは1枚も持っていないSalle GaveauのCD買っておくか、と。で、物販のおねーさんに薦められた『La Cumparsita』を購入。その時に物販のおねーさんと少し話をしたのだけど、本当はSalle Gaveauにはもう1人、ヴァイオリン担当おメンバーがいると。あー、そうなのか。まあ一応ピアソラとかタンゴとかがどうのこうのってバンドなのでヴァイオリン入りの方が確かに似合うのかも知らん。一応前に見たときはヴァイオリンの人も居たはず。が、覚えてないんじゃしょうがないな。