M.J.Q presents 天罰なんかクソ喰らえっ!!! Vol.21

最近気が付いたのだけど、なんか思ってたほど遠藤ミチロウのライブを見ていない。若干痛恨。結構ミチロウのCDは聴いているので、勘違いしてたんだな。って、これは前にも書いたか。まあなので昨年は3回だったので、少なくても今年は4回は見たい。ので、早速今夜、下北のBasementbarに足向け。M.J.Q名義のヤツ。
前座でタテタカコという人。全然知らないのだけど、一応軽くググっていた。が、動画サイトでチェックとかしないでライブに接する。エレピでの弾語り。たまにたまたまそういう演奏を聴くけれど、タテは今まで聴いたそういう人達より、明らかに演奏がしっかりしていた。あまり手元を見ず、正面を見据えて大きく歌う。歌声も殆どフェイクの無い真っ直ぐで、ハッキリ言ってかなりの歌唱力。音楽はJ-Popなんかとはカンケー無く、どちらかと言えば元ちとせなんかに近いどこかの民謡とか童謡とか、そういう感じのメロが紛れ込んでいる。正直、スタンディングで聴くような音楽ではないのだけど、立ったままでも惹き込まれてしまった。
して、M.J.Q。この名義も昨年の夏にやっと見れて、で、今回が2度目。ミチロウがギターかき鳴らしつつ歌うのに、同じギターの山本久土と、ドラムにクハラカズユキ。ミチロウのライブの面白さ、は、ソロの弾語りでもバンド名義でも、とにかく自分のキャリアからの選曲なので、スターリンの楽曲も多いし、ソロ名義からの曲も当然ある。ので、どんな編成であろうがミチロウのライブだというだけで、知っている曲が並ぶ。その並んだミチロウの楽曲の、結局どれもオレは好きで、アコ気味なバンドではあるのだけど、ロックの強靭は全くもってそこら中。無茶苦茶カッコいい。パンクとしての言葉、スターリンの楽曲でも、その言葉というか詩というか、今聴いてもカッコいいんだよな。こういうパンクとしての言葉の使い方をその後のパンクはあまり受け継いでない。だからつい一緒に口ずさんでも、恥ずかしい言葉にならない。と言う様な中に、オレの大好きな「Just Like a Boy」なんかが挟まる。あー、この曲、バンドというスタイルでこうやって演奏されてもやっぱりグッとくる。
やんちゃな山本のギターは、あのノリであの音って、勢いだけでは出来なくて、見た目の印象と違って結構スキル高いんだよな。クハラのビートも、前回よりももっと強く聴こえた。なんかアヴァンなとこのドラムを数多く聴いてきたので、完全にロックの側のドラムを叩く人にあまり興味を持っていなかったのだけど、特にクハラは元MGEってのが逆に邪魔だった。けど、強さだけじゃなくて重さとロックのグルーヴ、これはなるほど、だな。
アンコールは「メシ食わせろ!」で、これでガッツリと締まったな、って思ったけど2回目のアンコールにも応えて「カノン」。こうやって締められると、もう、他には何も要らない。