Morgan's Organ Vol. 98

スーパーデラックスのスケジュールに、ほぼ毎月ある『Morgan's Organ』。少し気にはなりつつも、毎月あるってのと、予約すると入場料無料というのに、まあ、イマイチありがたみを感じることが出来ず、ここまでだった。が、100回目で終了という事を知り、今夜は98回目とのことで、じゃあ99回目に行こうかと思っていたのだけど、その時必ず余裕があるとも限らないので、問題の無い今夜足向け。
オルガンと書いてあるけれど、実際にはいくつかのシンセの様で、映像を投射しつつの演奏。Morgan Fisherという人の資質もあって、即興でありながら映画のサントラを聴いている気分。特にRy Cooderが作るサントラを思う。シンセの乾いた音と音の間が、多分そう思わせると思う。が、2ndはオルガンの音色が耳に残る。多分これもシンセで模した音なのだろうけれど、Glassの様なグルグルなグルーヴが入り込んでくる。ここの気持ちよさにヘラヘラ。した。
しっかしなんか不思議なライブだった。アンビエントと言える時間もあって、過激ってのは2ndにほんの少し顔を出した程度。所々打ち込みのビートも扱われたのだけど、特に耳に新しいという事も無い。けど、シンセサイザーという音をここまでずっと聴いたのは記憶に無いのだけど、その独特の薄さを誤魔化すんじゃなくてそれをそのまま持ち込んできていて、この音色にあえて固執した音楽をする事で、軽い興味で足向けした緩いオレみたいなのも、結局引き込んだ。ガッツリってのは全く無いってのが、また、逆にって事? というか、印象で思うガッツリが無いだけで、実は何か突きつけられたのだろうか? んー、よーわからん。