永遠に消えない火は俺たちの中にある

久々のTwin Tail。前回は約3年前にO-Eastで、だった。今回は渋谷WWWで2daysだったのだけど、この2daysを知った時はどの日に行くか?とか考えつつ。まさか2つとも・・・とか、ちょい歯止めを忘れそうになったのだけど、初日の昨夜はONNがあったので、結局今夜足向け。
勝井祐二中村達也照井利幸がTT。だけではなく、映像の豊田利晃までがTT扱い。音の方の3者、特に勝井と達也は色んなユニットで色んなやり方をしているのだけど、TTに関して言えば恐らく照井的、だと思う。3年前のログにも書いたように、TTはSignalsに近い。振り切れるところまで、と言うふうには決して行かない。勿論豊田の映像との兼合いもあるのだろうけど、いくつかの転換点を伴った微妙なグルーヴ。これが90分近く続く。映像が流され続けるので、ステージ上は終始暗いまま。なので、奏者の動きは気になりつつも、結局映像が視界の中心。
冒頭部は新作短編とのことだったので、それ以外は豊田が今までに撮ってきた映画の場面をつなぎ合わせたもの、だと思う。先月のDip、或いは3年前のTTの時に見た映像も含んでいる。つなぎあわせなのに、ある種の言いたい事が見て取れる。というか、時々文字で訴えかける。冒頭以外には役者の言葉はないのだけど、生演奏で映画を見ているような気分にもなる。中盤、達也が外れて勝井と照井のデュオ状態。恐らくここでの勝井のヴァイオリンはアコで、照井はベースからアコギに持ち替え。ビートとベースの無い時間なのだけど、ここはここまでとこの後との対比で見ると浮遊する感じが心地良い。達也が戻っても、強い音はあるけれどやはり抑えはあって、TTがそれ以外とは異なる考え方で成り立っていると、ハッキリする。
20分ほどのアンコールは、本編よりもロックなグルーヴ。ここは寸前ってとこまで上がってたと思う。けど、そこ、この面子なら容易く踏み越えられるのだけど、それをしない。渋いと言うかなんていうか、あれは大人のカッコよさ、だな。