大友良英 4デイズ 8連続公演 2日目 夜の部 - 大友良英 One Day Ensembles

音楽としては特殊な感じじゃなくて、気持ちのいい音なのだけど、ライブでは自由度の高さが嵌ってしまうテニスコーツ。今夜もさやはピットインの床で寝るし、ギターの植野隆司はほぼステージには居ないし、って、なんかもう今更それに面喰ったりせず、無理にそうしているんじゃなくてこれがテニスのやり方って、再確認。そこに今夜は、理科の実験をしている様な機材で音を発する梅田哲也も居て、梅田は数年前に同じ大友の企画で見ているのだけど、正直その時はあまりインパクトはなかった。が、今夜は周りとの波長とかが似ているのか、噛みあわせているわけでもないはずなのに、枠の中にちゃんと見当たる。つーか、時々妙な緊張感を持ち込むのは梅田だったりした。って、こんな3人がいるので、今夜は大友良英が一番普通の演奏者に見えた。勿論今夜もアヴァンにギターもかますターンテーブルも扱う。あのフリージャズのサックスソロが刻まれたアナログを当て嵌めたところとか、ニヤニヤしてしまった。して、でも今夜一番の驚きはSachiko Mのコーラス。あのMがコーラス。マジか!って、思ったのだけど、さやの歌声に結構いい感じであわさってて、けどその後はいつものMに戻ってクールにサイン波・・・、って感じだけでもなかったな。結構、梅田やってるのをジーっと見てたりして、なんかちょい緩めのMさんって感じで、これも年末のなせる業か?とか、思ったり。
結構色んな音があったのだけど、何か知らんけど妙に全体がフォークトロニカな印象。眠たくなるような心地良さがあるのだけど、眠らせてはくれない微かな刺激。年末ってところに似合うヤツだった。