ペーター・ブロッツマン 〜 ソロ&トリオ

今回のPeter Brotzmannのツアーは、今夜のクラシックスを含めて3本の観賞予定。その中というか、それ以外も全部含めて、その中から1つしか選べないとしたら、今夜って、思ってた。のは、Brotzmannの独奏、これがとにかく聴きたかった。CDでは何枚かあるけれど、ここ数年何度もBrotzmannのライブを見てきたけれど、独奏は見れてなくて、独奏好きとしては、ちょっと、だった。のが、クラシックスって、丁度なとこで、それ。
で、1stがその独奏。手にしているのはアルトサックス。一昨日も含めて、こっちはBrotzmannって言えばテナーってイメージなのだけど、本人にとってはそんなの関係ないのかも知らん。まあとにかく、独奏という緊張感と、音色とフレーズだけを聴いた。只管フリーなんだけど、只管フリーキーって事でもない。まあ、ジャジーは殆ど無いけど、わずかにある。まあ要するに、やっぱこれがBrotzmannって事だな、と。ヘラつく・・・。更にタロガトでの独奏。これはセット後にじゃずじゃ氏の説明があったからタロガトだと思い出すのだけど、見た目はクラリネットなので、あの説明が無ければここにはクラリネットって書いてた。このタロガトの時の、Brotzmannの左手が、時々楽器を握るように、する。それが画として、オレは凄く気に入っている。
もうこれで、今夜はお帰りください。と、言われても、満足して帰れる。ってなもんだけど、そんなことも無く、2ndはベースのTodd Nicholsonとドラムの田中徳崇でのトリオ。今回のBrotzmann、今日が初のベース奏者付き、だよな。しかし、この露骨にジャズなトリオ編成、Nicholsonのアコベがアンプにつながってたようだけど、Brotzmannと田中のは生音、だと思う。それで、ハコの特質もあって、熱っぽいところも音がダンゴせず、それぞれを聴ける。あーいや、今夜のNicholsonはほぼ黒子だったかな。真ん中で固めのでって、感じではなかった。まあとにかく、Brotzmannの音を貪りつつも、田中の器用さも耳に付く。見せ付ける器用ってのとは違って、やるべきというか、なんていうか、Brotzmannに挑みかかるだけじゃなくて、って感じ。特にスネア、そんでブラシ、が、印象的だった。
客席は暖かくない状態だったけど、こういう時は誰もが結構マジで拍手する。アンコールの要求も、まあ多分全員参加してた。してアンコールは短めだったけど、ここで多分今夜始めてNicholsonがアルコしたりして、なのでまた、違う事になってて、ニヤニヤ。