Giovanni Di Domenico / Norberto Lobo / 秋山徹次

新宿から六本木に向かう大江戸線のなかで、スマホで今夜、UnitでWireのライブがあることを知り、「えええええ?」と、なる・・・。しかし時間的にもう全く無理で、若干気分を落して、SDLXに到着・・・。
が、それはそれ。これはこれ、だった。1st、Giovanni Di Domenicoと秋山徹次のデュオからだったのだけど、スゲー美しい音で、魅了される。Domenicoのピアノとかシンセかなんかのキーボードと、秋山のアコギ、どちらも抽象的なのだけど、そこらへんのセンスと音色が、こう、オレをヘラヘラさせる・・・。
続いてNorberto Loboの独奏。こっちもアコギ。で、こっちは、しっかりとした曲っていう印象の演奏。曲をつないで、インプロしているかのような感じ。それが全くもって上手い。最初のデュオと好対照に、あえて、やったのだろうか? わずかに挟むちょっと曲とは違うのが、効果的。
2ndは3人揃い踏み。まあ、1st見ただけでこのセットへの期待は大きくて、結果、やっぱ、期待の音だった。ほぼ普通には弾かない秋山のギター、時折グールドの様に背中を丸め込んでピアノに向かうDomenico、そしてそのDomenicoがエレクトリックな音を放つ中でLoboの爪弾くメロディアスが、フォークトロニカの様に聴こえる瞬間もある。して、3人の演奏が終わって、ゲストが加わる。坂田明。おー、休憩中に一瞬、坂田さん?って思う人影を見た気がしたのだけど、いや、違うよなって思ったのだけど、坂田さんだった・・・。坂田さんが加わって4人になって、けど坂田さんはいつもの様な激しいブロウとはちょっと違って、スピードを殺しつつ、けど、サックスの音色ってのを思いっきり見せ付ける。それが、そういう演奏ではないのにやっぱりジャズ、している。他の3者にはジャズ的な要素みたいなのは聴き取ってなかったのだけど、坂田さんの音で、余計、それを思った。しっかし、美しい音だらけ、だった。
って事で物販を利用。ここであまりお金を使いたくないのだけど、結果、5千円ほど使う・・・。あの音聴いた後は、あれもこれも欲しくなってしまった・・・。