Eleventh Heaven 4 U

つい最近まで、アレルギーは幻覚アレルギーと同じバンドだと思っていたし、OXYDOLLは中村達也絡みで名前は知っていたけど、音源がリリースされている事を知ったの1ヶ月ほど前でしかなくて、まあ、オッサンのオレでもこの2バンドに思いいれがあるわけじゃないのだけど、OXYDOLLに達也がいる事は当然として、アレルギーは勝井祐二が加わった編成って事で、高円寺HIGHに足向け。
OXYDOLLの『LIVE SUICIDE TAPE 1983』は、そこそこいい加減な状態での録音だと思うのだけど、あまり音の不足は感じなくて、それとなんていっても、当時18とか19歳の面子のこのパンクが、今聴いてもカッコいい。若いのの青春パンクとは一線を画している。で、それが演奏される。30年ぐらい前のパンク、だけど、演奏は勿論、言葉がちゃんとカッコいいままで、NONのパンクなヴォーカルとバンドの今時の疾走感みたいなの、ってなって、これはちょっと、もう少し頻繁にライブを期待。
で、アレルギー。一応{新訳}アレルギーという言い方が正式らしい。演奏前に結構長めに若い女の子が裸になってくっていうチョイ古めの映像が流れて、ちょいだれたのだけど、始まると、『Last Live』にサイケが加わったような音と、INUを思うパンク。まあ、曲は知らないに等しい状態だけど、こっちはOXYDOLLとは違って横のグルーヴもある。それは、ライブが始まって気付いたのだけど、ベースがなんとTOKIEで、その音が荒木康弘のドラムと共にグルーヴかます。その上を勝井のエレクトリックなヴァイオリンと内藤幸也のギターは加担しつつ、上モノの存在感ありありなのもかます。アンコールで宙也のMCは、元メンバーの逝去に対する感傷的な部分があって、けどそれがアレルギーの再始動の理由だったので、その事を伝えるのはライブの一つだったはず。