JAZZ非常階段 CD発売記念GIG!

4月に見る事の出来たJAZZ非常階段。今夜はレコ発で前回と同じくピットイン。足向け。
1stは2つのセッション。まずはJOJO広重とJUNKOと岡野太という非常階段−インキャパシタンツな3人に加えて勝井祐二。まあ、JAZZは付かない面子。なので、すぐにアグレッシヴな展開になって、後はあがりっぱなし。一応このぐらいの状態で各々の音を拾っておかないと、後で何がなんだかわからなくなるのでその辺注意してたのだけど、個人的にはJUNKOのヴォイスにヤバい気分になる。このところ妙に機会の多い勝井は当然エレなヴァイオリン。その弓で引き伸ばす音と、広重のギターとが結構相性良く思った。今回見てて気付いたのだけど、広重って、結構ギターを”弾いている”。そして岡野のドラムは注意深く有り体のパターンを外す感じで、勢い一発とは違うやり方だったと思う。
続いて坂田明と豊住芳三郎に加えて、T.美川とコサカイフミオというインキャパの2人。ここで豊住さんは殆どドラムを扱わず、二胡を鳴らし続ける。そこに美川とコサカイのエレクトロニクスがアヴァン気味にノイズ。それらの上、坂田さんがクラリネットとアルトでジャズを持ち込む。が、当然ジャジーではない。ここの演奏は徐々に熱っぽくなる展開で、終盤はヘラヘラしてしまった・・・。
2ndは全員揃い踏み。「行くぞ!」ってな広重の掛け声でガーっと始まって、ガーっと進んで、ガーっと終わった・・・。ま、ビックリするぐらい一本調子。なのだけど、40分ほどをそれで押し通すっての、半端なかった。まあぶっちゃけ、もうこのセットは誰がどれ鳴らしてるのかよくわからんのだけど、まあそういうもんだろ、って、気分になれる。坂田さんのシャウトがいつもより多かったり、コサカイが客席に降りたり、ってのはまあ印象に残るのだけど、多分2日ほどは耳がマトモにならないと思うのだけど、たまにはこういうのかまされるのは、正直、楽しい。本編でかなりの満足だったけど、短くアンコールもあって、ダメ押しされた・・・。