Paal Nilssen-Love & Ken Vandermark Pit Inn Sessions 2012

昨夜、は、ピットインに足向け。Paal Nilssen-Love & Ken Vandermarkのピットイン2daysの初日。
まずはVandermarkと本田珠也のデュオ。時々聴いてる本田はまあ、時々聴いているように、強いのをぶち込んでくる。久々に聴くVandermarkなのだけど、実は前回のBrotzmannとの来日の時は、まあ、そんなに印象に残ってなかった。ライブよりも、FFのCDの方が楽しんだ。のだけど、前回は使っていた印象のなかったバリトンなサックスで登場して、ヘヴィーなのをぶりぶりぶりぶり、かます。リフっぽい感じでぶりぶりぶりぶり、する。このヘヴィーなの、たまらん。なんか、バリトンってぶりぶりしてるもんだけど、Vandermarkのはぶりぶり具合が凄い。Mats Gustafssonがインプロな音、吉田隆一がジャズな音、が、インパクトの強いバリトン奏者のいイメージなのだけど、Vandermarkのはなんだろ、なんかシカゴ派って、こんな音ってことか?とか、思う。もちろんこの後はテナーもクラリネットも、扱う。
どんどん面子を入れ替えつつセットを展開か?って思ったら、短めでセットを切った。あーこれは短め3セットのパターンか。これはビールが買いやすい・・・。
2ndはPNLと坂田明八木美知依。この3人ってのは聴いてるよなあって思ったのだけど、司会進行のじゃずじゃ氏がピットインでは初と言ってたので、アケタだったか? まあ、いい。とりあえず坂田さんと八木さんの事はあとにして、やっぱここではPNL。本田が1stでぶちかました後だけど、しかしそこはPNL。こっちはしばきたおす、って感じ。やっぱこのドラムはとんでも、だと思う。なんていうか、決して全部が完璧とは思わんけど、やっぱ音数抑えてのとこは、そこまでよりはまあつけ入るすきがある感じはある。けど、つけ入ってどうするって事もないなあ。そんなの後ろでやられながら坂田さんがフリーキーに絡む。でもって八木さん。が、今回の5人のミソだと思う。八木さんの箏はもうなんか弦楽器ってだけの言い方が似合う。けど、八木さんはジャズを知っていてもの凄いのも聴いていても、やっぱジャズとは違う。他の4人は、八木さんの音に比してしまうと、ジャズを凄く感じる。フリージャズのセッションだと思うけど、ちょっと違うものにしてたのは、アコベじゃなくて八木さんの17弦とか、そういう事だと思う。
3rdは当然全員そろい踏み。Vandermarkのぶりぶりと並び立つって坂田さん大丈夫か?ってちょっと思ってたのだけど、逆に坂田さんのスピード感を余計に感じて、ニヤニヤしてしまう。で、この日の最大の注目はこのセットでPNLと本田が叩きあう事だったのだけど、こうなると本田はやっぱりジャズ度が強くて、PNLはそこからどんどん外れていて、あー、組み合わせで見方変わる。と、思った。
アンコールはVandermarkとPNLのデュオ。今回のツアーはここまでそれだったらしいので、この組み合わせは見たかったので、それをアンコールしてくるなんて、演出。