恍惚の天使達

帰路、スマホツイッターなどを見てみる。して、気付いた。なんとなく忘れていたライブ観賞の予定。しかもチケットも持っている。あー、このまま下北に向かう事もできるのだけど、考えて、一旦帰宅。ってのは、灰野敬二のライブなら確実に禁煙。今回はスリーマンなので、下手すると3時間以上、全く吸えない可能性。2時間までは大丈夫だけど、3時間はちょっと厳しい予感があって、じゃあ1stは省略するか、と。多分TRANKOというユニットが1stなのだと思うのだけど、しらない音なのでホントは聴いておくべきだけど、オレはへたれ。なので、2ndぐらいを狙う感じ。で、下北沢Threeってハコは行ったことがないけれど、ベースメントバーと隣り合ってる、と。あー、あそこかって、ならわかるなあって、住処をでて下北。で、向かう。辿り着く。が、なんか、見当たらない。「え?」と、思い、慌ててスマホ。で、オレの勘違いに気付く・・・。してなんとか、下北3に到着。20:20ぐらいだったと思う。したら丁度セットが終わった感じで、1stが終わったんだなあって思いつつ、中に入る。と、、、暑い・・・。蒸し暑い・・・。なんだこれは?って思いつつ、初めてのハコなので構造も何もよくわからん中、とりあえずなんとかバーでドリンクを手にする。して、このハコの形がわかった。が、この暑さは一体何?って、思う。こういう思想のハコなのだろうか?って考えてみたりしたのだけど、天井を見るとガッツリと空調の設備がある。更にソファーなどでぐてーってなっている人達・・・。チラシを団扇代わりにする人多数。んー、とか思ってて、ステージを見るとヤマジカズヒデが見えて、「あ、灰野敬二×ヤマジカズヒデが2ndだったか」って思った。
ステージ前のとこら辺じゃなくて、後方でウダウダしてたのだけど、灰野の姿も目に入り、BGMだと思ってた音がいつの間にか演奏にすり替わっている事に気付く・・・。
多分ヤマジが弾いていると思われるギター、なんかVUっぽいかなあ?とか思って、でも違うなあとか思って、あ、SYか、、、って思う。そういう音に先導されて、灰野のギターもそれに絡む音はそれの様に聴こえる。聴こえてくるそれが徐々に変わっていくのだけど、立ち位置とか色んな要素があると思うのだけど、多分耳に入り込んでくる音は灰野のギター。それ、灰野らしいと思うのでもなくて、でもヤマジじゃなくて灰野の音だとしか思えなくて。って事は多分これがセッションって事で、音がそれぞれのやり方で絡むことで違うものを感じさせているのだと思う。恐らく少しの取り決めだけで演奏しているのだと思うのだけど、だからその音楽は、行ったり来たりになる。でもその行ったり来たりは変化を伴う。エレキ2本の絡みなので、どんなにデカイ音でも重厚という言葉は似合わないし、例えばここにエレベがあれば、とか、更にドラムがあればって、考える事はできて、それでどんな事になってしまうかって考えたりもしたのだけど、でもそれじゃないところ、そういう全部が補われていない感じがこの2人で演奏する理由な気がした。ヤマジを相手にすることで、灰野は明らかにアヴァンな部分が減っていたと思う。でもそれでも灰野らしい音を感じる。ここにインダストリアルなビートがあれば、Ministryも真っ青なインダストリアル・ロックになりそうな音像とか、例えばもし灰野の相手がO'Rourkeだったら引き出せないと思う。
結局灰野敬二×ヤマジカズヒデが今夜の最後のセットだったようで、って事は興味深かった三浦真樹×横山玲は聴けなかったことになるのだけど、でもこの後そのセットがあったとしても、帰るつもりだった。あまりにも蒸し暑かった・・・。この状態は一体なんだ?って思って、ツイッターで見てみると、どうも、空調の故障だった?とか。それって何かしらのアナウンスがあったのだろうか? あったにせよなかったにせよ、オレはもぎりにそういう事を聞いてない。空調が壊れていたら、例え途中入場とはいえ、その事を伝えるのがハコを運営する立場の当然の事だと思うのだけど、このハコがそういう事のできないハコってのを、初めての足向けで知ってしまうのはなんとも。例え興味深くても、今後このハコとその系列のとこには足向けしないだろうと、思う。