組原正・ニューアルバム『inkuf』発売記念ライブ

組原正の新作、『inkuf』のレコ発。池袋のミュージック・オルグというハコ。池袋に数年ぶりに足を運んだ。そしてそこ見つけるの、大苦戦・・・。スマホが無かったらアウトだったと思う。
まずはオプトラム。伊東篤宏がオプトロンを扱うライブは何度も見てるけれど、ドラムの進揚一郎とのオプトラムはかなり久々。一応バンドって事なはずで、なのでやっぱオプトロンとドラムのコンビがいい感じに嵌ってる。過激さが、よい。グルーヴまで感じた。
続いていよいよ、大目宛の組原正。T.美川とのデュオというはずだったけど、ベースが加わっていて、セット後にわかったのだけどそれはグンジョーガクレヨンの前田隆だった。組原はギターとラップトップ、そしてヴォーカル用にマイクもあって、美川の音と相俟って、アヴァン。というか、ノイジー。が、どうもなんか、組原のギターへのアプローチと耳に入ってくる音が合わない。あの動きから出ているはずの音が聴こえない。PAしくってるか?って思ったけど、さすがにこの状態がしくりだとするとなんとかしようとするはずで、でもそんな感じも無く、演奏は進む。美川の音が減った時、も、イマイチ組原の音が聴き取れない。が、何かが鳴っている・・・。んー、ベース音は前田だし、組原の音は?って思っていると、突然美川ではないと思われる音。どうも、サンプリングと言うかディレイというか、そういうのを使って組原の音が出ているっぽい。が、ハッキリとはわからなかった・・・。
3rdは組原にグンジョーガクレヨンのドラムの宮川篤志と、中尾勘二。中尾の名前は勿論知ってるけれど、音を聴いた事は、、、って思ってたけど、今ブログをチェックして、2005年にRaymond MacDonaldのライブで聴いていたか・・・。まあ殆ど記憶に無い状態。その中尾はボントロで演奏を始めて、途中でアルトサックスに持ち替え。ここまで過激な音満載だったので、そのアコな音色が気持ちよかったのだけど、ほぼ休み無く吹き続けるさまに、引き込まれることがしばしば。宮川のドラムは乾いた音色で、でもその音色でグルーヴしてくる。リズムは全然違うけれど、ラテン、とか、思ってしまった。して組原。美川の音がない状態で、やっと、組原の音だけがハッキリとわかるのだけど、あー、なるほど、2ndでなかなか組原の音を聴き取れなかったのは、実際に音量を下げた状態にすることが多いってのもあるのだけど、所謂ギターらしい音色は使わない。多分そういう音の時は音量を下げている。んー、違うかも知らんけど、まあいい。しかし、『inkuf』が結構色んな音色を使った作品だったけど、そのやり方を今夜も持ち込んでいたか。この人はかなり変態かも知らん・・・。もう少し、ライブの機会が増えてくれれば・・・。